明日注目すべき【好決算】銘柄 フェローテク、シチズン、キャリインデ (13日大引け後 発表分)
13日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
フェローテク <6890> [JQ] ★今期経常を47%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も18円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の136億円→200億円に47.1%上方修正。増益率が65.3%増→2.4倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。半導体マテリアル製品、精密再生洗浄サービス、サーモモジュールの増収効果に加え、半導体ウエーハ事業子会社の持ち分法適用関連会社への移行に伴う費用減少なども利益を押し上げる。
併せて、今期の年間配当を従来計画の28円→46円(前期は30円)に増額修正した。
ダブスタ <3925> ★4-6月(1Q)経常は2.6倍増益、通期上方修正
◆22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の4.5億円に急拡大して着地。前期仕掛け案件の計上や既存・新規顧客からの受託案件の拡大で、2.6倍の大幅増収を達成したことが寄与。
併せて、通期の同利益を従来予想の16.1億円→17.1億円に6.2%上方修正。増益率が44.7%増→53.6%増に拡大し、従来の9期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
ラサ工 <4022> ★今期経常を一転2%増益に上方修正、配当も5円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の23億円→27億円に17.4%上方修正。従来の13.2%%減益予想から一転して1.9%増益見通しとなった。半導体向け高純度リン酸や凝集剤、化合物半導体向けの高純度無機素材などの販売が伸びることが寄与。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の45円→50円(前期は45円)に増額修正した。
恵和 <4251> ★今期経常を65%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額
◆21年12月期の連結経常利益を従来予想の12.9億円→21.4億円に64.9%上方修正。増益率が30.3%増→2.1倍に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。ノートパソコンや車載ディスプレー向け光学フィルムの好調に加え、直下型ミニLED液晶ディスプレイ向けの複合拡散板の販売増加を見込む。また、為替の円安進行もプラスに働く。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の10円→15円(前期は13.5円)に大幅増額修正した。
Mipox <5381> [JQ] ★今期経常を2倍上方修正
◆22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は4億5200万円の黒字(前年同期は2500万円の赤字)に浮上して着地。製品事業でハードディスク関連市場や半導体関連市場向けの販売が伸びたほか、受託事業ではコーティング・スリットサービスで次世代ディスプレー用部材の新規受注が増加した。
第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の3億5000万円→7億円に2.0倍上方修正。増益率が16.3%増→2.3倍に拡大する見通しとなった。
アサカ理研 <5724> [JQ] ★今期経常を60%上方修正
◆21年9月期の連結経常利益を従来予想の2億5000万円→4億0100万円に60.4%上方修正。増益率が4.0倍→6.4倍に拡大する見通しとなった。巣ごもり需要やテレワーク普及を背景に民生機器関連市場の拡大が継続し、受注が堅調に推移するなか、主力製品である貴金属と銅の価格が前回予想を上回ることが寄与。事業撤退に伴い発生する費用が想定を下回ることも上振れの要因となる。
日伸銅 <5753> [東証2] ★今期経常を61%上方修正
◆22年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の8.7億円→14億円に60.9%上方修正。増益率が43.6%増→2.3倍に拡大する見通しとなった。主原材料である銅相場の高騰に加え、販売数量が増加し、売上高が計画を27.8%も上回ることが利益を押し上げる。
MRT <6034> [東証M] ★今期税引き前を最高益に2.1倍上方修正
◆21年12月期の連結税引き前利益を従来予想の2億1000万円(予想レンジ中値)→4億3500万円(同)に2.1倍上方修正し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。新型コロナウイルスワクチン接種に係る医療従事者の紹介件数が伸びることが寄与。新サービスの開発・運用費が増加するものの、増収効果や人材募集コストの削減で吸収する。
トレンダ <6069> [東証M] ★4-6月期(1Q)経常は2.1倍増益で着地
◆22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の2億円に急拡大して着地。マーケティングソリューション領域のインフルエンサーマーケティングと美容メディア「MimiTV」が好調に推移したうえ、SNS広告の取扱額も拡大したことが寄与。
第1四半期実績だけで、通期計画の4億円に対する進捗率は50.5%に達しており、業績上振れが期待される。
フリークHD <6094> [東証M] ★今期経常を10倍上方修正
◆21年9月期の連結経常損益を従来予想の1億円の黒字→10億円の黒字(前期は2.2億円の赤字)に10倍上方修正した。国内でConnected TV・動画領域を中心とする広告事業が好調に推移するほか、海外では米国のPlaywireが想定を大きく上回る水準で成長していることが上振れの要因。
キャリインデ <6538> ★今期経常を41%上方修正・3期ぶり最高益更新へ
◆22年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の6.3億円→9億円に41.3%上方修正。増益率が24.2%増→75.4%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。アルバイト・派遣分野で製造派遣やEC物流を中心に求人応募数が伸びるほか、利益率の高い不動産領域でクライアント予算の獲得やユーザー獲得状況が好調に推移していることが要因。
ライトアップ <6580> [東証M] ★今期経常を16%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆22年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の7.3億円→8.5億円に15.6%上方修正。増益率が23.3%増→42.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。積極的な販売推進施策が奏功し、DXソリューション事業の収益が想定を上回って推移していることが要因。
シチズン <7762> ★上期経常を2倍上方修正、通期も増額、配当も4円増額
◆22年3月期の連結経常損益を従来予想の110億円の黒字→150億円の黒字(前期は41.4億円の赤字)に36.4%上方修正した。主力の時計事業が北米や中国でEC販売が好調なうえ、ムーブメント販売も堅調に推移していることが寄与。また、工作機械は設備投資需要の回復を背景に中国や欧州などで上向く見通し。
併せて、今期の年間配当を従来計画の14円→18円(前期は5円)に増額修正した。
オプティマス <9268> [東証2] ★今期経常を一転90%増益に上方修正・5期ぶり最高益、配当も55円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の9.3億円→24億円に2.6倍上方修正。従来の25.6%減益予想から一転して90.2%増益を見込み、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主力のニュージーランド向け中古自動車輸出を中心に旺盛な需要が継続し、売上高が計画を47.3%も上回ることが寄与。収益改善策の進展や円安効果で検査事業が回復することも上振れに貢献する。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の45円→100円(前期は50円)に大幅増額した。
株探ニュース