前週末13日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■WSCOPE <6619> 663円 (-150円、-18.5%) ストップ安
東証1部の下落率2位。ダブル・スコープ <6619> がストップ安の663円に売られた。12日の取引終了後に21年12月期上期(1-6月)の決算を発表し、営業損益は1億700万円の赤字(前年同期17億9900万円の赤字)だった。従来予想の15億円の黒字から一転赤字に下振れたことから、これを嫌気した売りが出たようだ。主力の車載用電池向けや民生ハイエンド用途電池向けの需要が伸び、売上高は126億8600万円(前年同期比83.3%増)で着地した。一方で営業利益については、コロナ禍の影響で増産体制の確立に遅れが出たことや輸送コストの高騰が響いた。なお、通期見通しは据え置いた。
■日機装 <6376> 1,008円 (-164円、-14.0%)
東証1部の下落率5位。日機装 <6376> が急反落。同社は12日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結税引き前利益は前年同期比6.7%増の41.2億円に伸び、従来の40.5%減益予想から一転して増益で着地。しかしながら併せて、通期の同利益を従来予想の94億円→87億円(前期は90.4億円)に7.4%下方修正し、一転して3.8%減益見通しとなった。
■OKI <6703> 983円 (-97円、-9.0%)
沖電気工業 <6703> が急反落。同社は12日大引け後に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は27.6億円の赤字(前年同期は21.4億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
■マクロミル <3978> 771円 (-68円、-8.1%)
マクロミル <3978> が急反落。同社は12日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年6月期の連結税引き前利益は前の期比611倍の48.8億円に拡大したが、22年6月期は前期比3.8%減の47億円に減る見通しとなった。
■カオナビ <4435> 2,880円 (-250円、-8.0%)
カオナビ <4435> [東証M]が急落。同社は12日大引け後に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比76.5%減の2800万円に大きく落ち込み、通期計画の9300万円に対する進捗率は30.1%となった。
■東エレク <8035> 44,500円 (-840円、-1.9%)
東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> など半導体製造装置関連株が安い。前日12日の米国株市場ではNYダウが小幅ながら3日続伸し連日の最高値更新となったが、インテル <INTC> やザイリンクス <XLNX> など半導体関連株には安いものが目立った。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は6日続落と下げ足を強め、東京市場でもこれまで相場を牽引してきた半導体セクターの主力株については利食い急ぎの動きが表面化した。
■GDO <3319> 1,668円 (-21円、-1.2%)
ゴルフダイジェスト・オンライン <3319> が続落。12日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を378億円から402億円(前期比19.3%増)へ、営業利益を11億円から14億5000万円(同72.8%増)へ、最終利益を5億4000万円から7億9500万円(同3.0倍)へ上方修正したものの、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。上期において、米国子会社が中心に展開するゴルフインプルーブメント(レッスン、ゴルフテックなど)事業が好調に推移したことに加えて、国内でもゴルフ需要が継続して旺盛に推移していることが要因としている。なお、第2四半期累計(1-6月)決算は、売上高190億9000万円(前年同期比27.0%増)、営業利益9億5800万円(前年同期4億4500万円の赤字)、最終利益6億3200万円(同6億1000万円の赤字)だった。
※13日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース