13日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は小幅続伸、消費者信頼感の悪化が上値抑制

市況
2021年8月16日 7時09分

■NY株式:米国株式市場は小幅続伸、消費者信頼感の悪化が上値抑制

ダウ平均は15.53ドル高の35,515.38ドル、ナスダックは6.64ポイント高の14,822.90で取引を終了した。

根強い回復期待を好感した買いが続き、寄り付き後、上昇。その後、発表された8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想外に10年ぶり低水準に落ち込むと、強い回復への期待が大きく後退。上げ幅を縮小した。しかし、企業の好決算や連邦準備制度理事会(FRB)が長期にわたり低金利を維持するとの期待を受けた買いが下支えとなり、ダウは連日で史上最高値を更新して終了。セクター別では、食品・飲料・タバコ、医薬品・バイオが上昇した一方で、銀行やエネルギーが下げた。

エンターテインメントのディズニー(DIS)は昨日取引終了後に発表された決算で、収益や動画配信ディズニープラス契約者数の伸びが予想を大幅に上回り買われた。製薬会社のファイザー(PFE)は当局が免疫が弱い人を対象とした3度目のワクチン投与推奨を決定したことが好感され、上昇。ネットオークションを運営するイーベイ(EBAY)は好決算を受けた買いが続いた。旅行情報・予約サイト運営のエアビーアンドビー(ABNB)は、デルタ変異株流行により7-9月の予約が減少すると警告したが、好決算を受けた買いが根強く、上昇。

投資家の恐怖心理をあらわすVIX指数は15.19まで低下し7月初旬以来の低水準となった。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル下落、8月米ミシガン大消費者信頼感指数速報値は約10年ぶり低水準

13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円29銭から109円55銭まで下落して、109円59銭で引けた。米8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値がパンデミックで経済が封鎖された昨年の水準も下回り、約10年ぶり低水準となったネガティブサプライスで回復への懸念が浮上し、金利低下に伴うドル売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは1.1759ドルから1.1805ドルまで上昇して1.1797ドルで引けた。ユーロ・円は129円70銭まで上昇後、129円24銭まで下落。ポンド・ドルは1.3816ドルから1.3875ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9083フランから0.9151フランまで下落した。

■NY原油:続落、需要増加の思惑後退

13日のNY原油先物9月限は続落(NYMEX原油9月限終値:68.44 ↓0.65)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比-0.65ドルの68.44ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは67.77ドル-69.22ドル。ニューヨーク市場の中盤にかけて69.22ドルまで買われたが、需要増加の思惑は後退していることから、通常取引終了後の時間外取引で67.77ドルまで反落した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 41.63ドル -0.52ドル(-1.23%)

モルガン・スタンレー(MS) 103.94ドル -0.73ドル(-0.70%)

ゴールドマン・サックス(GS)410.78ドル -4.22ドル(-1.02%)

インテル(INTC) 53.49ドル -0.05ドル(-0.09%)

アップル(AAPL) 149.10ドル +0.21ドル(+0.14%)

アルファベット(GOOG) 2768.12ドル +0.33ドル(+0.01%)

フェイスブック(FB) 363.18ドル +0.53ドル(+0.15%)

キャタピラー(CAT) 218.57ドル -1.67ドル(-0.76%)

アルコア(AA) 45.25ドル +0.10ドル(+0.22%)

ウォルマート(WMT) 149.53ドル +0.47ドル(+0.32%)

《ST》

提供:フィスコ

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