フェローテックホールディングス---1Qは2ケタ増収・大幅な増益、業績予想の上方修正及び特別配当の実施を発表

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2021年8月16日 10時20分

フェローテックホールディングス<6890>は13日、2022年3月期第1四半期(21年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比34.8%増の276.59億円、営業利益が同208.7%増の48.17億円、経常利益が65.08億円(前年同期は5.63億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純利益が90.78億円(同10.96億円の損失)となった。

半導体等装置関連事業の売上高は前年同期比22.1%増の169.59億円、営業利益は同325.1%増の31.32億円となった。世界的なリモートワークの拡大に伴いスマートフォンやパソコン、サーバー等の需要増加により、電子部品の需給はひっ迫している。半導体デバイスメーカー各社は、前倒しで設備投資を行う計画を発表していて、各種半導体製造装置メーカーからの受注も好調だった。同社グループが供給する半導体製造プロセスに使用されるマテリアル製品(石英・セラミックス等)の販売は、デバイスメーカーの稼働率が高水準であることから堅調に推移し、前年を上回る水準となった。また、半導体製造装置などの部品洗浄サービスも需要増加により順調に受注を伸ばした。この洗浄サービスを行う中国子会社は、中国の創業板市場へ上場申請をした。

電子デバイス事業の売上高は前年同期比58.7%増の55.02億円、営業利益は同74.2%増の15.39億円となった。主力のサーモモジュールは、自動車温調シート向けが世界各国の自動車販売の回復により、一定の水準で推移した。5G用の移動通信システム機器向けやPCR等の医療検査装置向けは共に好調な販売だった。民生分野向け、半導体装置向けは計画を上回る水準で推移した。パワー半導体用基板は、IGBT向けDCB基板は、新型コロナウイルス感染症の影響から抜出し、回復基調となり、車載向けのAMB基板は、量産が進み前年比で伸長した。磁性流体は、スピーカー向けとスマートフォン用途は一定水準で推移した。

2022年3月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比25.9%増(前回予想比9.5%増)の1,150.00億円、営業利益が同107.5%増(同33.3%増)の200.00億円、経常利益が同143.1%増(同47.1%増)の200.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同141.5%増(同30.7%増)の200.00億円としている。

また、2022年3月期の配当について、新中期経営計画の2022年度の目標を大幅に超過するとともに、2023年度の計画を前倒しで達成する見通しとなったことから特別配当を実施することを合わせて発表した。これにより、第2四半期、期末ともに普通配当14.00円に特別配当9.00円を加えた1株につき23.00円(年間配当金は1株につき46.00円)となる。

《ST》

提供:フィスコ

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