話題株ピックアップ【夕刊】(2):荏原、チェンジ、アシックス
■建設技術研究所 <9621> 2,429円 +128 円 (+5.6%) 本日終値
13日に決算を発表。「上期経常が34%増益で着地・4-6月期も21%増益」が好感された。
建設技術研究所 <9621> が8月13日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比33.7%増の36.2億円に拡大し、通期計画の49億円に対する進捗率は74.0%に達し、5年平均の59.9%も上回った。
■荏原 <6361> 5,800円 +240 円 (+4.3%) 本日終値
荏原<6361>が大幅反発し実質01年5月以来の高値水準となった。前週末13日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を5740億円から5915億円へ、営業利益を455億円から560億円へ、純利益を295億円から370億円へ上方修正し、あわせて50円を予定していた期末配当を80円に引き上げ年間配当を130円としたことが好感された。会計基準の変更に伴い前期との比較はないものの、風水力事業や精密・電子事業における受注高・売上高が増加していることが要因としている。なお、第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高2741億5400万円(前年同期比11.7%増)、営業利益248億5800万円(同94.7%増)、純利益169億2600万円(同2.4倍)だった。
■琉球銀行 <8399> 758円 +9 円 (+1.2%) 本日終値
琉球銀行<8399>が後場プラス転換。午後0時30分ごろに上限を65万株(発行済み株数の1.51%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。取得期間は8月17日から9月22日で、資本効率の向上を通じて株主への利益還元を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的かつ柔軟な資本政策の遂行を可能とするためとしている。
■ニューラルポケット <4056> 2,620円 -700 円 (-21.1%) ストップ安 本日終値
13日に決算を発表。「4-6月期(2Q)経常は81%減益」が嫌気された。
ニューラルポケット <4056> [東証M] が8月13日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期第2四半期累計(1-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比95.6%増の8800万円に拡大したが、通期計画の3億7000万円に対する進捗率は23.8%にとどまり、前年同期の30.4%も下回った。
■ソースネクスト <4344> 242円 -51 円 (-17.4%) 本日終値 東証1部 下落率3位
ソースネクスト<4344>が急反落し年初来安値を更新。13日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を168億1700万円から150億5000万円(前期比17.1%増)へ、営業利益を5億7800万円から1億400万円(同80.7%減)へ、純利益を3億7600万円から3600万円(同80.8%減)へ下方修正し、あわせて41銭を予定していた期末一括配当を4銭に引き下げたことが嫌気された。第1四半期において、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い家電量販店での販売が想定よりも落ち込んだことや、オリンピックの実施や観客動員の有無が直前まで流動的だったことで、自治体などからの「POCKETALK(ポケトーク)」の需要が減少したことなどが要因。また、前期の法人テレワーク需要下における年度末法人予算消化需要の拡大に伴った「Meeting Owl(ミーティングオウル)」販売増の反動減なども響くとしている。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高21億8300万円(前年同期比14.1%減)、営業損益6億1300万円の赤字(前年同期7400万円の黒字)、最終損益4億6800万円の赤字(同600万円の黒字)だった。
■フリー <4478> 7,730円 -1,080 円 (-12.3%) 本日終値
13日に決算を発表。「前期経常は赤字縮小で着地・4-6月期(4Q)経常は赤字拡大、今期業績は非開示」が嫌気された。
フリー <4478> [東証M] が8月13日大引け後(15:00)に決算を発表。21年6月期の連結経常損益は27.1億円の赤字(前の期は29.3億円の赤字)に赤字幅が縮小し、7期連続赤字となった。なお、22年6月期の業績見通しについては売上高(149億円)、配当(無配)以外は開示しなかった。
■パークシャ <3993> 1,729円 -193 円 (-10.0%) 本日終値
PKSHA Technology<3993>は大幅安、一時15.1%安の1632円まで売られ年初来安値を更新した。前週末13日の取引終了後、21年9月期業績予想の下方修正を発表し、営業利益を7億6000万円から6億5000万円(前期比2.4%増)へ引き下げたことが嫌気されたようだ。売上高についても、従来予想のレンジ下限である90億円(同21.7%増)の見通しとした。駐車場機器ソリューションの提供を行うMobility&MaaS事業において、緊急事態宣言の発出などにより顧客企業である駐車場運営会社の新規駐車場開設ペースの低下が続いたことが主な業績下押し要因となる。また、新たに子会社化した企業の株式取得費用なども響いた。あわせて、上限を125万株(発行済み株数の4.09%)、または20億円とする自社株買いの実施を発表した。取得期間は8月16日から12月30日まで。
■チェンジ <3962> 2,067円 -195 円 (-8.6%) 本日終値
13日に決算を発表。「4-6月期(3Q)税引き前は37%減益」が嫌気された。
チェンジ <3962> が8月13日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年9月期第3四半期累計(20年10月-21年6月)の連結税引き前利益は前年同期比61.1%増の57.4億円に拡大し、通期計画の57.4億円に対する進捗率は100.0%となった。
■CYBERDYNE <7779> 414円 -33 円 (-7.4%) 本日終値
13日に決算を発表。「4-6月期(1Q)税引き前は赤字拡大で着地」が嫌気された。
CYBERDYNE <7779> [東証M] が8月13日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前損益は2億6500万円の赤字(前年同期は6600万円の赤字)に赤字幅が拡大した。
■アシックス <7936> 2,623円 -46 円 (-1.7%) 本日終値
アシックス<7936>は反落。前週末13日の取引終了後、21年12月期の連結営業利益が145億円(前期39億5300万円の赤字)となる見通しを示し、従来予想のレンジ(115億~135億円)から上方修正した。これを受けて、朝方に一時7.2%高の2861円まで買われる場面があったが、その後は売りが優勢となった。売上高見通しについては、従来予想のレンジ上限である3950億円(前期比20.1%増)とした。パフォーマンスランニングやオニツカタイガーを中心に海外主要地域の売上高が引き続き好調に推移していることが業績を押し上げる。
株探ニュース