明日の株式相場に向けて=「8月円高」アノマリー浮上か

市況
2021年8月16日 17時59分

「8月は円高」とはよく語られる言葉だが、16日に1ドル=109円30銭台までドル安・円高が進行。足もとでは、アノマリー(経験則)通りにお盆の時期を経て円高基調が強まっている。

市場では、今月下旬の米ジャクソンホール会議の内容が注目されているが、13日発表の米8月ミシガン大学消費者態度指数が市場予想を下回ったことから、「米景気ピークアウト説」がまた、頭をもたげてきた格好だ。加えて、アフガニスタン情勢の緊迫化や中国景気の不透明感もリスクオフ姿勢に拍車をかける。

東京市場の上値の重さは、外需頼みで内需が期待できないことが背景にある。新型コロナに対するワクチン接種で消費回復への期待感も高まったが、変異種(デルタ株)の感染拡大で、その期待も再び後退した格好だ。とはいえ、日経平均株価の今期予想連結PERは13倍台。海運株にみられるように大幅増配に踏み切る企業も少なくない。好業績株を中心とする個別株物色の流れは続きそうだ。増配を発表した日本冶金工業<5480>や荏原<6361>などに期待したい。

4~6月期決算はほぼ一巡したが、最終盤を飾る格好でこの日夕方に発表された東京エレクトロン<8035>は22年3月期の業績予想が大幅増額されたうえ、増配も公表しており株価の反応が注目される。また、あすの引け後にはパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が21年6月期決算を発表する。

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.