住友鉱が反発、コバルト回収を含めた二次電池リサイクル技術の実証実験に成功と発表
住友金属鉱山<5713>が反発している。16日の取引終了後、使用済みのリチウムイオン電池(LiB)などの二次電池からニッケルやコバルトを回収し高純度化することで、正極材の原料として再利用できることを実証したと発表しており、これが好感されている。
今回の実証実験では、使用済みの二次電池などに含まれる不純物を安定的かつ効率的に分離して、高純度のニッケル・コバルト混合液の回収に成功。得られたニッケル・コバルト混合液を原料としてLiB用正極材を作製して評価したところ、その電池性能が天然資源由来の既存原料から製造したものと同等であることが実証されたという。また、従来は困難とされていた乾式製錬工程からのリチウム回収が可能な可溶性スラグの産出にも成功しており、この世界で初めてとなる独自の技術をプロセスに組み込むことで、使用済みの二次電池から銅・ニッケル・コバルト・リチウムを再資源化する能力を備えた新リサイクルプロセスを確立したとしている。