話題株ピックアップ【昼刊】:フロンテオ、海運株、東エレク

注目
2021年8月17日 11時39分

■FRONTEO <2158>  1,103円  +150 円 (+15.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

FRONTEO<2158>がストップ高の1103円水準でカイ気配となっている。16日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を105億円から108億円(前期比4.1%増)へ、営業利益を6億円から12億円(同2.4倍)へ、純利益を3億5000万円から7億2500万円(同2.0倍)へ上方修正し、あわせて3円を予定していた期末一括配当予想を5円に引き上げると発表したことが好感されている。リーガルテックAI事業で推進しているAIレビューツール「KIBIT Automator」を活用した案件を主体としていくポートフォリオトランスフォーメーションが奏功し、日本・アジアで大型案件を受注したことが貢献した。また、収益認識会計基準の影響などで、AIソリューション事業の売上高が想定以上となっていることも寄与する。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高30億6700万円(前期比4.6%増)、営業利益5億9800万円(同15.0倍)、純利益4億7200万円(同16.9倍)だった。

■ジーエヌアイグループ <2160>  1,631円  +53 円 (+3.4%)  11:30現在

ジーエヌアイグループ<2160>は反発している。16日の取引終了後、保有する投資有価証券を売却するのに伴い、第3四半期(7月1日~9月30日)に投資有価証券売却益約1億9000万円をその他の利益として計上すると発表しており、これが好感されている。

■扶桑化学工業 <4368>  4,340円  +120 円 (+2.8%)  11:30現在

扶桑化学工業<4368>が反発している。16日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を465億円から486億円(前期比15.1%増)へ、営業利益を102億円から115億円(同19.4%増)へ、純利益を69億5000万円から79億円(同16.0%増)へ上方修正したことが好感されている。旺盛な半導体需要を背景に、電子材料・機能性化学品事業の主力である超高純度コロイダルシリカの販売が好調に推移していることに加えて、ライフサイエンス事業でリンゴ酸の輸出が順調に増加していることが要因としている。

■日本郵船 <9101>  8,500円  +190 円 (+2.3%)  11:30現在

日本郵船<9101>など大手海運に続き明治海運<9115>などが急動意。東証2部に上場する玉井商船<9127>は前日まで3日連続のストップ高に買われる人気となっていたが、きょうも値幅制限上限の500円高に買われるなど依然として海運株人気が異彩を放っている。世界的な景気回復期待を背景に海運市況の上昇が顕著となっており、コンテナ船運賃の高騰や、ばら積み船市況もここにきてバルチック海運指数が上げ足を一気に強めており、収益環境の急改善が追い風となっている。海運株の業績も今期業績予想は軒並み大幅上方修正となっており、株価指標面の割安さも買いを誘導している。

■アイスタイル <3660>  428円  +9 円 (+2.2%)  11:30現在

アイスタイル<3660>が高い。前日に4.6%安に売られていたが、きょうはマドを開けて大きく切り返しに転じている。同社は20~30代の女性層を対象に美容関連サイトを運営している。16日取引終了後に発表した22年6月期業績予想は営業損益が5億円の黒字(前期実績は6億400万円の赤字)と回復色を強める見通し。また同日、韓国最大規模の化粧品クチコミサイト「GLOWPICK」を運営する韓国Glowdayz社の株式を追加取得し連結子会社化することを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。

■東京エレクトロン <8035>  45,200円  +270 円 (+0.6%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が続伸している。16日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆7000億円から1兆8500億円(前期比32.2%増)へ、営業利益を4420億円から5080億円(同58.4%増)へ、純利益を3300億円から3700億円(同52.3%増)へ上方修正し、あわせて中間524円・期末537円の年1061円を予定していた配当予想を中間562円・期末627円の年1189円へ引き上げたことが好感されている。IoTやAI、5Gなどの情報通信技術の用途の広がりによるデータ社会への移行を背景とした半導体需要の高まりに伴い、半導体製造装置市場の拡大が加速していることが要因という。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高4520億4900万円(前年同期比43.6%増)、営業利益1417億9100万円(同92.0%増)、純利益1003億6300万円(同77.8%増)だった。

■三菱UFJ <8306>  602円  +1.2 円 (+0.2%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンク各社は、全般相場が切り返しに転じるなか、押し目買い優勢の展開ながらも上値の重い展開を強いられている。前日の米国株市場ではNYダウとS&P500指数が5日続伸し、揃って最高値街道を走っているが、米国景気のピークアウトに対する思惑も浮上し米長期金利は足もと低下基調にある。前週末13日に急低下した米10年債利回りは週明け16日も続落、終値時点で1.27%台まで水準を切り下げた。これを受けて米株市場ではゴールドマン・サックス<GS>やJPモルガン<JPM>など大手金融株が軒並み軟調な展開となっており、東京市場でも米国事業を展開するメガバンクは、目先値ごろ感は意識されるものの強弱観が対立している。

■エン・ジャパン <4849>  3,495円  -330 円 (-8.6%)  11:30現在  東証1部 下落率7位

エン・ジャパン<4849>は急反落している。16日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高120億6000万円(前年同期比15.5%増)、営業利益23億1000万円(同85.1%増)、純利益15億1500万円(同2.5倍)と大幅増益となったものの、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。IT・製造派遣など大口企業の採用需要が引き続き堅調に推移したエン転職が売上高の回復を牽引した。また、HR-Tech分野の募集・採用事業であるengage事業で有料求人数が増加したことも売上高を押し上げた。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高510億円(前期比19.4%増)、営業利益100億円(同28.7%増)、純利益68億4200万円(同95.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,493円  -12 円 (-0.2%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>は前日終値を挟み売り買い交錯、強弱観が真っ向から対立している。同社の株価は5月中旬を境に急落歩調となり、1万円大台近辺から直近までほぼ35%強の下落をみせた。米ハイテク企業に積極投資しており、最近の米株高は追い風として意識される一方、中国政府の企業に対する統制強化の動きが、アリババ<BABA>をはじめ同社が出資するネット関連企業のマイナス材料として株価の重荷となっている。株式需給面では信用買い残が直近データで1800万株近くあり、整理がほとんど進捗していないことも手控え感を募らせる背景にある。

■ジモティー <7082>  2,040円  +287 円 (+16.4%)  11:30現在

ジモティー<7082>が急反騰している。16日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)単独決算が、売上高8億200万円(前年同期比14.9%増)、営業利益2億9200万円(同76.9%増)、純利益2億4100万円(同74.9%増)と大幅増益となったことが好感されている。前期第3四半期に開始したネット決済・配送代行の手数料売り上げのシェアが拡大していることに加えて、広告単価が回復傾向にあることが貢献した。なお、21年12月期通期業績予想は、売上高14億6700万円(前期比6.7%増)、営業利益3億3500万円(同9.0%増)、純利益2億7900万円(同9.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■MRT <6034>  1,579円  +118 円 (+8.1%)  11:30現在

MRT<6034>が大幅反発している。厚生労働省は16日、新型コロナウイルス感染症の自宅・宿泊療養者に対して、医師が電話やオンライン診療を行った場合の診療報酬を引き上げると自治体に通知しており、オプティム<3694>と共同で「オンライン診療ポケットドクター」を手掛ける同社に思惑的な買いが入っているようだ。

■山王 <3441>  1,430円  +105 円 (+7.9%)  11:30現在

山王<3441>が急動意、一時300円近い上昇で1600円台まで一気に駆け上がる場面があった。電子機器用デバイスの金メッキ加工を手掛け、商用化本番でインフラが急がれている5G基地局向けなどで高水準の需要を取り込んでいる。21年7月期は経常利益が前期比2.4倍となる2億1000万円を予想。また同社は、東京工業大学や産業技術総合研究所と共同研究を進めている電界メッキによる水素透過膜とその製造方法についての特許を有するなど、水素関連としての切り口もある。前日取引終了後には水素透過膜開発に関して進捗があったことを開示、これが株価を改めて刺激している。

■杉村倉庫 <9307>  613円  +34 円 (+5.9%)  11:30現在

杉村倉庫<9307>が6連騰と強さを発揮。前週末13日ザラ場に大商いで急動意をみせたが、それ以来となる600円台に再び浮上してきた。海運株への物色人気が盛り上がっているが、その流れが倉庫株にも波及している。グローバルに物流が活発化することで倉庫セクターの収益環境も向上するとの見方が買いを誘導している。そのなか、同社株は材料株素地が豊富で、個人投資家をはじめとした短期資金の流入が活発化している。大阪市に本拠を構え、2025年予定の大阪万博やその後に誘致が期待される大阪カジノ関連としても人気化要素を内包している。

■ビューティ花壇 <3041>  275円  +14 円 (+5.4%)  11:30現在

ビューティ花壇<3041>が大幅反発し年初来高値を更新している。16日の取引終了後に発表した22年6月期の連結業績予想について、売上高56億円(前期比4.7%増)、営業利益5000万円(同黒字転換)、最終利益5000万円(前期比38.3%減)と営業損益の黒字転換を見込み、年間配当を6円17銭を3期ぶりに復配すると発表したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の影響には先行き不透明感が残るものの、コロナ禍の影響を最小限にするための取り組みが徐々に奏功する見通し。なお、21年6月期決算は、売上高53億4800万円(前の期比0.1%増)、営業損益2700万円の赤字(前の期1億5800万円の赤字)、最終利益8100万円(同2億2200万円の赤字)だった。

■JMC <5704>  713円  +3 円 (+0.4%)  11:30現在

JMC<5704>はしっかり。同社は16日、米ストラタシス<SSYS>日本法人のストラタシス・ジャパン(東京都中央区)と提携し、ストラタシスの樹脂3Dプリンター装置の販売を開始したと発表した。同社の3Dプリンター出力事業は受託製造が中心だったが、今回の提携によって3Dプリンター装置販売の事業領域を拡大していくことになる。

●ストップ高銘柄

兵機海運 <9362>  2,085円  +400 円 (+23.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

オプティマスグループ <9268>  2,132円  +400 円 (+23.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

玉井商船 <9127>  2,829円  +500 円 (+21.5%) ストップ高   11:30現在

トレンダーズ <6069>  900円  +150 円 (+20.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

京極運輸商事 <9073>  954円  +150 円 (+18.7%) ストップ高   11:30現在

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

ネオマーケティング <4196>  2,234円  -500 円 (-18.3%) ストップ安   11:30現在

など、2銘柄

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