株価指数先物【寄り前コメント】 CスイスのCTA経由のショート戦略を警戒

市況
2021年8月19日 8時13分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 27400 -200 (-0.72%)

TOPIX先物 1913.5 -9.5 (-0.49%)

シカゴ先物 27415 -185

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

18日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。7月の住宅着工件数は予想を下回り、3カ月ぶりの低水準となったことが重荷となり、売り優勢の展開となった。その後、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で年内に資産購入ペースの縮小を始めるのが適切になるだろうとの認識が示されたことが嫌気され、金融緩和縮小を警戒した売りが強まった。S&P500業種別指数は自動車・同部品が唯一上昇する一方で、エネルギー、テクノロジー・ハード・機器、商業サービス・用品の弱さが目立った。

シカゴ先物清算値は日中大阪比185円安の2万7415円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比60円安の2万7540円で始まり、その後は2万7500円~2万7640円水準での保ち合いが継続。ただし、FOMC議事要旨を受けた米国株安を受けて一時2万7380円まで下落幅を広げ、2万7400円とナイトセッションの安値圏で取引を終えている。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、売り先行で始まりそうだ。米国ではアップル<AAPL>など大型テック株のほか、半導体のクリー<CREE>の下落率が9%を超えるなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などにはインデックスに絡んだ売りが影響を与えよう。また、日経225先物はナイトセッションでも5日移動平均線に上値を抑えられる格好であり、直近のボトム圏での推移が続きそうだ。

さらに、昨日の上昇ではクレディスイスによるショートカバーが自律反発につながっており、薄商いの状況が続くなかでは、クレディスイスのトレード次第といった見方もされている。NY原油先物相場が7月安値を下回ってきているなか、クレディスイスからはCTA経由のショート戦略が警戒されやすく、神経質にさせそうである。

昨日のNT倍率は先物中心限月で14.35倍に上昇した。14.40倍水準に位置する25日移動平均線を捉えてくる動きが目先的には意識されるが、本日のところは指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均型の重荷になりそうだ。なお、VIX指数は21.57と7月半ば以来の水準に上昇しており、リスク資産を圧縮する動きが警戒されやすい。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.