話題株ピックアップ【昼刊】:フリークHD、ヤマハ、海運株
■フリークHD <6094> 2,408円 +266 円 (+12.4%) 11:30現在
フリークアウト・ホールディングス<6094>が大幅高で8日続伸。23日の取引終了後、連結子会社のデジタリフト<9244>が東京証券取引所から東証マザーズへの新規上場を承認されたと発表しており、これが好感されているようだ。これに伴い、保有するデジタリフト株の一部について売り出しを行い、デジタリフトは連結子会社から除外される。同社では、この売り出しにより21年9月期第4四半期において特別利益を計上する予定としているが、計上額は売り出し時の株価により変動することから確定次第開示するという。
■ヤマハ <7951> 6,400円 +280 円 (+4.6%) 11:30現在
ヤマハ<7951>が大幅高。23日の取引終了後、保有するヤマハ発動機<7272>株の一部売却を実施すると発表。この株式売却で得た資金を自己株式取得資金に充当するとしており、これが好感されているようだ。あわせて発表した自社株買いは、上限を600万株(発行済み株数の3.4%)、または280億円とし、取得期間は8月24日から2022年2月28日まで。なお、きょう朝方にヤマハ発株1900万株の売却が完了し、これに伴い投資有価証券売却益432億4000万円を特別利益に計上すると発表した。売却後保有株式数は1564万2790株。
■G-7ホールディングス <7508> 3,400円 +145 円 (+4.5%) 11:30現在
G-7ホールディングス<7508>が6日続伸している。23日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性を高めるとともに、投資家層の拡大を図ることが目的という。効力発生日は10月1日。
■Sansan <4443> 9,740円 +390 円 (+4.2%) 11:30現在
Sansan<4443>が4日続伸。Chatwork<4448>がこの日、Sansanの法人向けクラウド名刺管理サービス「オンライン名刺」機能と連携したと発表しており、これが好感されている。「オンライン名刺」機能は、紙の名刺とは別に、デジタルの名刺を持つことができる機能。今回の連携により、「オンライン名刺」上に「Chatwork ID」を掲載できるようになり、名刺交換時にChatworkを利用しているかを把握できるため、「オンライン名刺」から簡単にChatwork上でつながることが可能になるとしている。
■日本製鉄 <5401> 1,977.5円 +68.5 円 (+3.6%) 11:30現在
日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など大手をはじめ鉄鋼株が軒並み高。今週は新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした経済への影響を懸念する動きが一服、海運セクターへの買い戻しが目立つ展開となっているが、同じグローバル景気に敏感な市況産業である鉄鋼にも物色の流れが波及している。市場でも「足もとは半導体不足の影響などで生産調整を強いられているとはいえ旺盛な自動車販売需要が鋼材需要を喚起しているほか、建設向けも回復基調に入っており、収益環境の風向きは大きく変わった」(中堅証券アナリスト)という見方が強まっている。海運株同様にPERやPBRなどバリュエーションの割安さも押し目買いニーズを後押ししている。
■日本郵船 <9101> 7,860円 +240 円 (+3.2%) 11:30現在
日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の大手3社をはじめNSユナイテッド海運<9110>、明治海運<9115>、乾汽船<9308>など海運株が全面高。全体相場は戻り局面にあるが、そのなかで海運株は業種別上昇率で5%近くに達し、33業種の中でも物色人気が際立っている。コンテナ船市況の高騰で、大手海運の業績変貌ぶりが注目を集めており、例えば郵船はPER2倍台、配当利回り8.8%前後と株価指標面では“常識外”の安値圏にある。23年3月期の業績悪化の可能性が一方的な買いを躊躇させているが、押し目買い需要は強い。
■ニチレイ <2871> 2,706円 +72 円 (+2.7%) 11:30現在
ニチレイ<2871>が続伸している。子会社ニチレイフーズが23日、11月1日納品分から家庭用及び業務用商品の一部の出荷価格を値上げすると発表しており、これが好感されている。対象となるのは家庭用・業務用の冷凍食品と業務用常温食品で、家庭用で4~8%、業務用で3~10%。世界的な食料需要の増加などを背景に原材料価格の高騰が続いており、自助努力だけではコスト吸収の限度を超えることから値上げに踏み切ったという。なお、家庭用冷凍食品の値上げは15年2月以来、約6年半ぶりとなる。
■東京エレクトロン <8035> 45,120円 +1,030 円 (+2.3%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>がいずれも買い優勢の展開。前日の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>が5.5%高と値を飛ばしたほか、ザイリンクス<XLNX>も6.4%高に買われるなど半導体関連株への物色人気が鮮明だった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は大幅高で3日続伸と上昇を加速させており、東京市場でも同関連株への投資資金流入を促す流れにある。東京エレクトロンは前日に1150円高と大幅な上昇をみせていたが、依然としてリバウンド余地が意識され、目先25日移動平均線が位置する4万5000円台を目指す動きに。
■INPEX <1605> 741円 +14 円 (+1.9%) 11:30現在
ここ調整の続いていたINPEX<1605>が8日ぶりに反発に転じるなど資源開発関連株に買いが優勢となっている。原油市況は世界的な新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気減速懸念から急速に水準を切り下げてきたが、前日のWTI原油先物価格は8日ぶりに急反騰した。終値ベースで3ドル50セント高の1バレル=65ドル64セントと大幅に上昇、これを受けて前日の米国株市場ではエネルギーセクターが買い戻され、エクソン・モービル<XOM>が4%高超に買われたほか、シェブロン<CVX>も上昇した。これを受けて東京市場でも原油価格と株価連動性の高いINPEXなどに買いが波及している。
■オムロン <6645> 10,180円 +110 円 (+1.1%) 11:30現在
オムロン<6645>が続伸。前日にマドを開けて買われ、1万円大台に乗せ上場来高値を更新した。きょうも機関投資家とみられる実需買いが観測されるなか上値追いを続け、青空圏突入を印象づけている。制御機器の大手だが電子部品も手掛け、ヘルスケア事業にも積極展開を図っている。特に強みとする血圧計を生かして、コロナ禍でニーズが高まる遠隔診療分野に本格参入。今年4月から英国で高血圧症患者を対象とした遠隔診療をスタートさせ、グローバル戦略の第一歩を踏み出している。22年3月期営業利益は前期比12%増の700億円予想と2ケタ成長を見込むが、進捗率から判断して保守的で一段の上振れ余地を指摘する声が強い。
■ケイアイスター不動産 <3465> 5,090円 -770 円 (-13.1%) 11:30現在 東証1部 下落率トップ
ケイアイスター不動産<3465>が急反落している。23日の取引終了後、国内外で140万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限21万株の第三者割当増資を実施すると発表しており、一株利益の希薄化や需給悪化を懸念した売りが出ているようだ。発行価格は9月1日から6日までのいずれかの日に決定する予定で、調達資金91億2100万円は分譲住宅事業の土地仕入れ・建築などに当てるという。
■昭和電工 <4004> 2,454円 -319 円 (-11.5%) 11:30現在 東証1部 下落率2位
昭和電工<4004>は急落。23日の取引終了後、国内外で3266万5500株の公募増資を実施すると発表した。また上限252万4500株のオーバーアロットメントによる売り出しも実施する。これを受け、1株利益の希薄化を警戒する売りが膨らんだ。調達資金は約1093億円で、半導体材料の生産能力増強などに充てる。この公募増資に伴い発行済み株式数は最大で約23%増える見通し。発行価格は9月6日から8日までのいずれかの日に決定する。
■しまむら <8227> 9,710円 -300 円 (-3.0%) 11:30現在 東証1部 下落率7位
しまむら<8227>は反落している。23日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比5.7%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。婦人衣料で「HK WORKS LONDON」などのサプライヤー共同開発ブランドやインフルエンサー企画の秋物が順調に立ち上がったほか、ベビー・子供衣料では、前年より2週間早く開催したベビーフェアで秋物や初冬物の新作商品を打ち出し、好調な売れ行きとなった。ただ、月度下旬に雨や気温の低い日が多く、また、新型コロナウイルスの感染急拡大による外出自粛の影響も加わり、アウター・実用商品ともに夏物の売れ行きが不振に終わった。なお、全店売上高は同6.0%減だった。
■西松屋チェーン <7545> 1,326円 -12 円 (-0.9%) 11:30現在
西松屋チェーン<7545>は冴えない。23日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比3.7%減と4カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。ベビーフードやウェットシート、調乳・衛生用品の売り上げが好調に推移したほか、台風や大雨の影響で気温が低下し、秋物衣料が立ち上がったものの、夏物衣料の売り上げが前年を下回った。なお、全店売上高は同1.6%減だった。
■セブン&アイ <3382> 4,981円 -23 円 (-0.5%) 11:30現在
セブン&アイ・ホールディングス<3382>は強弱観が対立、前日終値近辺で若干売りに押される展開。株価は前日に日足3陽連で約1カ月半ぶりに25日移動平均線を上回って引けたが、きょうは目先筋の利益確定売りをこなし一段の上値を目指す展開となれるかの正念場。24日付の日本経済新聞が、同社が国内コンビニエンスストアの全約2万店を活用した宅配事業に参入すると報じており、これが株価を刺激する思惑材料となっている。米アマゾン・ドット・コム<AMZN>に対抗した動きとしてマーケットでも関心が高く、宅配サービスは小売業界の新たな戦いの場として注目を浴びることになる。
●ストップ高銘柄
インテM <7072> 1,769円 +300 円 (+20.4%) ストップ高 11:30現在
太洋物産 <9941> 791円 +100 円 (+14.5%) ストップ高買い気配 11:30現在
以上、2銘柄
●ストップ安銘柄
WT天然ガス <1689> 1円 -1 円 (-50.0%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース