株価指数先物【寄り前コメント】 地政学リスク高まり、持ち高調整が強まる可能性も

市況
2021年8月27日 8時22分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 27650 -40 (-0.14%)

TOPIX先物 1931.5 -2.5 (-0.12%)

シカゴ先物 27650 -40

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

26日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。買い先行で始まったものの、ジャクソンホール会議におけるパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えるなか、数人の連銀総裁が9月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合でテーパリング発表を支持していると伝わったことで、次第に利益確定の売りが優勢に。また、アフガニスタンの首都カブールにある国際空港の外で、2回の爆発があり、複数の米軍関係者が死亡したと報じられ、地政学リスクの高まりがセンチメントを冷ます格好となった。S&P500業種別指数は不動産が唯一上昇した一方で、耐久消費財・アパレル、自動車・同部品、エネルギーの弱さが目立った。

シカゴ先物清算値は日中大阪比40円安の2万7650円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比変わらずの2万7690円で始まり、その後、2万7770円まで切り返す場面が見られたものの、米国市場の取引開始後は不安定な値動きに。引けにかけて弱含むと一時2万7600円まで下落幅を広げ、2万7650円で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まろう。ジャクソンホール会議を控え、模様眺めムードが強まりやすい。ただし、昨日の東証1部の売買高は8億6000万株程度と薄商いだったこともあり、積極的な売買は手控えられやすい需給状況で、こう着は想定内ともいえる。

また、アフガニスタン情勢を巡る地政学リスクの高まりにより、ショートの動きは出やすいものの、パウエルFRB議長の講演待ちで短期的なポジション取りにとどまるだろう。ただし、足元では2万7500円水準で建玉が積み上がっていたこともあり、同水準に接近する場面では、持ち高調整の動きが強まると見られる。

昨日のNT倍率は先物中心限月で14.31倍に低下した。足元での保ち合い水準での推移であり、スプレッド狙いのポジションは取りづらいが、地政学リスクに対する警戒が高まってくるようだと、リスク回避的な売買によってNTショートに向かいやすい。なお、VIX指数は前日の16.79から18.84に上昇しており、再び25日、75日移動平均線を上回っている。

株探ニュース

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