ソフトバンクGは強弱観対立で売り買い拮抗、目先底入れの兆しも上値は重い
ソフトバンクグループ<9984>は強弱観が対立し売り買いが交錯で始まった。5月中旬を境に株価は急落し、3か月間にわたり下げ続ける形となっていたが、今週に入り値ごろ感からの押し目買いが入り下げ止まる兆しをみせていた。しかし、前日の米国株市場で主要株指数が反落し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も6日ぶりに反落したことや、中国当局の自国企業に対する統制強化の動きが懸念材料となり依然として上値は重い。信用取組は直近データで買い残を減らしているものの減少幅はわずかで、今なお信用倍率は10倍を超える水準にある。一方、ポジティブ材料としては同社が出資しているカーシェアリングのスタートアップである米ゲットアラウンドがSPAC(特別買収目的会社)との合併を通じ上場を検討していると海外メディアが報じており、これが株価の下支え効果を発揮している。