新興市場銘柄ダイジェスト:ニューラルは大幅反発、総合商研がストップ高
<4056> ニューラル 3250 +317
大幅反発。イオンファンタジー<4343>と共同で店舗内AI解析の検討に関する取り組みを実施し、カメラに映る子ども世代の年齢をより細かく推定できるAIモデルを開発したと午前11時に発表している。個人の画像を残すことなく世界最高水準の精度の解析データを蓄積し、マーケティングや施設運営に活かすことができるようになるという。なお、今回の取り組みでは、ソフトバンク<9434>の協力を受けたとしている。
<7850> 総合商研 870 +150
ストップ高。21年7月期の営業損益を従来予想の1.50億円の黒字から3.43億円の黒字(前期実績1.88億円の赤字)に上方修正している。新白石工場の作業工程を自動化したことに加え、効率的な人員配置で業務委託費や人件費を削減した。他部門でも委託先の見直しや内製化で経費削減に努めたほか、コロナ禍で出張や対面営業を自粛したことも販管費の減少に寄与し、利益を押し上げる見通しとなった。
<7317> 松屋R&D 4375 +700
ストップ高。30日を基準日として1株につき2株の割合で分割すると発表している。株式の投資単位当たりの金額を引き下げ、流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的。株式分割に伴い、発行可能株式総数を900万株から1800万株に引き上げる。併せて22年3月期の期末配当予想を従来の10.00円から5.00円に修正するが、分割に伴うもので実質的な変更はない。
<6198> キャリア 654 +100
ストップ高。21年9月期の営業利益を従来予想の2.50億円から4.00億円(前期実績0.01億円)に上方修正している。新型コロナウイルスのワクチン接種に関連し、大規模接種会場事業の延長の可能性や予想よりも早い政府からのワクチン供給量の回復、予想を上回る職域接種関連の受注増加で従来の想定より上振れる見込みとなった。8月13日に続く上方修正の発表とあって、投資家から好感されているようだ。
<7371> 全研本社 1137 +64
大幅に3日続伸。英会話スクール事業をNOVAホールディングス(東京都品川区)に譲渡すると発表している。譲渡価額は非開示。新型コロナウイルスの感染拡大で生徒数が減少し、同事業の収益性が悪化していることから成長戦略の柱となる事業に経営資源を集中する。同事業の21年6月期の営業損益は0.31億円の赤字だったことから、事業譲渡を評価した向きが買いを入れているようだ。
<4395> アクリート 2305 +120
大幅に反発。コンテンツプロバイダーのテクノミックス(熊本県益城町)の株式を取得し、子会社化すると発表している。取得株数は350株(議決権所有割合100%)で、取得価額は4.00億円。テクノミックスは学校、幼稚園・保育園、公共機関、病院、一般企業など全国4400以上のサービス利用施設数を有し、「学校安心メール」「自治体安心メール」などのサービスを展開している。
《ST》