株価指数先物【引け後コメント】 政策期待による押し目買い意欲の強さが窺える

市況
2021年9月13日 18時11分

大阪12月限

日経225先物 30330 +170 (+0.56%)

TOPIX先物 2086.0 +13.0 (+0.62%)

日経225先物(12月限)は前日比170円高の3万0330円で取引を終了。利益確定の売りが先行したものの、寄り付きは3万0100円とシカゴ日経平均先物清算値(2万9935円)を上回って始まった。その後、3万0260円まで上昇した直後に3万0040円まで売られるなど、やや荒い値動きもみられたが、概ね3万0100円を挟んだ底堅い値動きで推移。後場に入っても同水準での保ち合いが続くなか、グローベックスの米株先物の強い動きが安心感につながったほか、東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさ株が強調展開をみせたこともあり、引けにかけて上げ幅を拡大し、3万0330円と本日の高値で取引を終えた。

日経225先物は朝方こそ若干荒い値動きをみせたものの、その後は上昇ピッチの速さに対する過熱感が警戒され、こう着感の強い展開となった。ただし、3万円を上回って底堅い値動きを続けており、大引けにかけては短期筋のショートカバーを交えた上昇によって上げ幅を広げた。短期的にはショートの動きも意識されやすい水準であるものの、それ以上に政策期待を背景とした押し目買い意欲の強さが窺えた。

NT倍率は先物中心限月で14.53倍と横ばいで推移。一時14.60倍まで上昇する場面もみられたが、チャート上では75日移動平均線が上値抵抗線として機能している。一方で、切り上がる5日線を支持線とした上昇基調をみせていることもあり、煮詰まり感が台頭するなかで、シグナルが発生しやすいタイミングであろう。指数インパクトの大きい値がさ株の強い値動きに加え、海外投資家の日本株比率引き上げへの思惑なども高まるなか、NT倍率の上昇基調は強まりやすいと考えられる。

手口面では、日経225先物はABNアムロが590枚、SBIが440枚、松井が400枚程度の売り越しに対して、野村が1190枚、BofAが830枚、ソジェンが530枚、クレディスイスが420枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが2740枚、BNPパリバが1420枚、ABNアムロが750枚程度の売り越しに対して、JPモルガンは2290枚、野村が2170枚、BofAが1210枚程度の買い越しだった。TOPIX先物でのソジェン、BNPパリバ、ABNアムロは、裁定買い(先物売り・現物買い)による売買であろう。

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