東京株式(大引け)=222円高、リスク選好の流れ続き31年ぶり高値

市況
2021年9月14日 15時52分

14日の東京株式市場は主力株中心に総じて買われる展開で、日経平均株価は一時350円近い上昇をみせ、終値でも200円以上の上昇で年初来高値を更新、31年ぶりの高値圏に浮上した。

大引けの日経平均株価は前営業日比222円73銭高の3万670円10銭と3日続伸。東証1部の売買高概算は13億3901万株、売買代金概算は3兆3450億円。値上がり銘柄数は1707、対して値下がり銘柄数は380、変わらずは101銘柄だった。

きょうの東京市場はリスク選好の流れが継続した。前日の米国株市場では新型コロナウイルス感染がピークアウトしたとの思惑から景気敏感株が買われNYダウが6日ぶりに切り返し、これがマーケット心理に安心感を与えた。東京市場ではここ短期間の急騰で反動も出やすいタイミングで、前引けにかけていったん急速に上げ幅を縮小する場面もあったが、後場に入って買い直された。今晩に予定される8月の米消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたいとの思惑は、目先筋の利食いを誘発したものの、出遅れた機関投資家の買いがこれを吸収し強調展開を維持した。業種別では保険株や海運株などへの買いが目立った。値上がり銘柄数は1700を超え、東証1部全体の8割近い銘柄が上昇、売買代金も3兆3000億円台に膨らんだ。

個別では、日本郵船<9101>が大商いをこなし堅調、商船三井<9104>も高く、NSユナイテッド海運<9110>は急騰するなど海運株の人気が続いている。レーザーテック<6920>も買いが優勢、トヨタ自動車<7203>も上昇した。昭和電工<4004>が出来高を膨らませ大幅高となり、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも上値指向となった。サインポスト<3996>がストップ高、シンシア<7782>も値を飛ばした。ダブル・スコープ<6619>も物色人気に。

半面、任天堂<7974>が売られ、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>も冴えない。武田薬品工業<4502>もやや売りに押された。東京機械製作所<6335>は連日のストップ安、神戸物産<3038>が急落したほか、Hamee<3134>も大幅安。タマホーム<1419>、gumi<3903>も大きく下値を探った。アドウェイズ<2489>なども下落した。

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.