話題株ピックアップ【夕刊】(2):GAテクノ、パーク24、ソフトバンクG
■ロランドDG <6789> 3,270円 +40 円 (+1.2%) 本日終値
ローランド ディー.ジー.<6789>が3日続伸。東海東京調査センターは14日、同社株のレーティングの「アウトパフォーム」を継続した。目標株価は4000円(前回は1900円)とした。第2四半期累計(1~6月)の連結営業利益は29億5800万円(前年同期は11億2600万円の赤字)となった。増産に伴う減価率改善と円安メリットで計画(21億円)を上回るポジティブサプライズとなった、と指摘。21年12月通期の同利益は40億円から54億円(前期比10.8倍)に増額修正されたが、同調査センターでは今期3回目になる55億円への増額修正を見込んでいる。
■GAテクノ <3491> 1,569円 -400 円 (-20.3%) ストップ安 本日終値
GA technologies<3491>はストップ安。14日の取引終了後、21年10月期業績予想について、営業損益を24億5500万円の黒字から4億9000万円の赤字(前期18億8800万円の黒字)へ下方修正しており、一転して営業赤字の見通しとなったことが嫌気されたようだ。RENOSYマーケットプレイス事業の市場シェア向上に向けて取引量を増大させたことに伴い、調達価格が高騰した商品が増加し、計画よりマージンの低い取り引きが多く発生したことが要因。なお、売上高については850億円(前期比34.8%増)とする従来予想を据え置いている。同時に発表した第3四半期累計(20年11月~21年7月)の決算は、売上高550億800万円(前年同期比38.2%増)、営業損益2億8400万円の赤字(前年同期6億8400万円の黒字)だった。
■パーク24 <4666> 1,911円 -163 円 (-7.9%) 本日終値 東証1部 下落率6位
パーク24<4666>が大幅反落。14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(20年11月~21年7月)連結決算が、売上高1840億2800万円(前年同期比8.2%減)、営業損益99億1800万円の赤字(前年同期118億2500万円の赤字)、最終損益126億9200万円の赤字(同122億3300万円の赤字)となり、最終赤字が拡大したことが嫌気された。新型コロナウイルス感染症の度重なる感染症拡大と、それに伴う人の移動の抑制による影響を大きく受けたもの、国内駐車場事業やモビリティ事業は黒字を確保した。ただ、海外駐車場事業の赤字が拡大した。なお、21年10月期通期業績予想は、売上高2550億円(前期比5.2%減)、営業損益35億円の赤字(前期146億9800万円の赤字)、最終損益95億円の赤字(同466億5200万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。
■ソフトバンクグループ <9984> 6,634円 -407 円 (-5.8%) 本日終値 東証1部 下落率10位
ソフトバンクグループ<9984>の下げがきつくなっている。全体地合い悪のなか安く始まった後、6800円台で売り買いを交錯させていたが、午前10時半を過ぎたあたりから大口の売りが相次ぎ下げ幅を広げている。時価は6600円近辺での攻防に。9月初旬にドイツテレコムとの戦略的パートナーシップ契約締結などを材料に急速に切り返したが、今週に入って上値の重さが目立ってきた。米ハイテク株のほかに中国ネット系企業への投資に力を入れていることから、最近の中国政府の規制強化の動きがリスク要因として強く意識されている。目先空売りの買い戻しも一巡したとみられる一方、再び信用買い残が急増していることが株式需給面で重荷となっている。
■スマレジ <4431> 3,710円 -165 円 (-4.3%) 本日終値
スマレジ<4431>は3日続落。14日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)単独決算が、売上高9億2000万円(前年同期比28.7%増)、営業利益2億3200万円(同67.4%増)、純利益1億4900万円(同58.4%増)と大幅増益となり、これを受けて朝高で始まったものの、材料出尽くし感からしだいに売り優勢となった。自動釣銭機の供給不安による影響を受けたものの、機器販売売り上げが堅調に推移したことに加えて、コロナ禍においても有料店舗数が増加し、サブスクリプション売上高(クラウドサービス月額利用料など)が順調に積み上がったことが寄与した。なお、22年4月期通期業績予想は、売上高40億100万円(前期比20.4%増)、営業利益5億9400万円(同29.7%減)、純利益4億1500万円(同28.8%減)の従来見通しを据え置いている。
■トヨタ自動車 <7203> 9,876円 -70 円 (-0.7%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が総じて軟調。前日の米国株市場でNYダウが反落し調整局面入りが濃厚となっている。背景には景気回復の鈍化があり、自動車販売にも先行き警戒感が漂う。トヨタはサプライチェーンの問題から9月に続き10月も減産を決めており、今期業績への影響も意識されている。また、足もと外国為替市場で円高に振れていることから輸出セクターのなかでも特に為替感応度の高い自動車セクターには向かい風となっている。
■Birdman <7063> 1,388円 +300 円 (+27.6%) ストップ高 本日終値
Birdman<7063>がストップ高。14日の取引終了後、エンターテインメントのデジタルトランスフォーメーション(DX)化に向けた「エンターテイメント・トランスフォーメーション(EX)事業」を新設したと発表。デジタル・テクノロジーを駆使し、アーティストやクリエイターがファンとの新たなコミュニケーションや関係を構築するためのプラットフォーム実現を目指すほか、既存のブランディングや広告プロモーション事業においてアーティストを起用した企業のマーケティング活動支援の推進などを図る方針。なお同事業の開始にあたり、既にアーティストとパートナーシップ契約を結んでいる。これに伴い、ライブ出演やグッズの販売、ファンクラブ会費などの収入が発生することから、22年6月期業績予想を上方修正すると発表した。売上高を25億300万円から33億1500万円(前期比88.7%増)へ、営業利益を1億200万円から2億1000万円(前期2億3900万円の赤字)へ増額した。
■マクビープラ <7095> 9,070円 +1,500 円 (+19.8%) ストップ高 本日終値
Macbee Planet<7095>がストップ高。14日の取引終了後、22年4月期の連結業績予想について、売上高を120億円から122億8000万円(前期比25.6%増)へ、営業利益を10億円から10億6000万円(同34.9%増)へ、純利益を6億8100万円から7億2000万円(同31.6%増)へ上方修正した。8月にAlphaを連結子会社化したのに伴い、同社の損益を業績に取り込むことが要因としている。同時に発表した第1四半期(5~7月)決算は、売上高41億5000万円、営業利益3億3300万円、純利益2億3200万円だった。前年同期は単独決算のため比較はないものの、証券業界を中心にアナリティクスコンサルティング事業、マーケティングテクノロジー事業が伸長し、会社側によると売上高は前年同期比2.3倍、営業利益は同2.4倍となった。
■ヘッドウォータース <4011> 9,760円 +1,500 円 (+18.2%) ストップ高 本日終値
ヘッドウォータース<4011>はストップ高。同社はAIのシステム開発を通して経営課題を解決するAIソリューション事業を展開しており、デジタルトランスフォーメーション(DX)シフトが進む企業のニーズを捉えている。14日取引終了後、DX・AI を活用したストアビジネス共同事業運営に向けて、書籍・雑貨の複合店を展開するヴィレッジヴァンガードコーポレーション<2769>と業務提携を締結したことを発表、これによる業容拡大効果に期待した買いを呼び込んだ。
株探ニュース