株価指数先物【寄り前コメント】 中国リスクへの警戒からショートの動きには注意

市況
2021年9月16日 8時10分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 30440 +90 (+0.29%)

TOPIX先物 2087.0 +4.5 (+0.21%)

シカゴ先物 30415 +65

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

15日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。朝方発表された9月のNY連銀製造業景況指数は34.3と、8月の18.3から大幅に改善したことが材料視され、足元で調整を続けていた景気敏感株を中心に買われた。また、NY原油先物が1バレル70ドル台を回復したことからエネルギー株が買われ、NYダウを押し上げている。そのほか、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やアルファベット<GOOGL>、マイクロソフト<MSFT>など大型テック株の一角も上昇。

S&P500業種別指数はエネルギー、自動車・同部品、銀行が上昇する一方、家庭用品・パーソナル用品、消費者サービス、公益事業が下落した。

シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比65円高の3万0415円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比30円高の3万0380円で始まった後は軟化し、一時3万0200円まで下落する場面がみられた。米国市場の取引開始後は3万0250円水準での底固めを経てプラスに転じると、引けにかけて買い戻しが強まり、3万0440円とナイトセッションの高値で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まることになりそうだ。ただし、16日の米国では8月の小売売上高や9月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数の発表を控えていることもあり、米国市場の反発によるインパクトは限られよう。

また、中国では不動産大手である中国恒大集団のデフォルトリスクへの警戒も根強い。さらに北朝鮮情勢もアルゴリズム発動につながりやすく、こう着感が強まろう。特に昨日は中国リスクを材料視したショートの動きも強まっていただけに、注意しておきたいところだ。

もっとも、足元では急ピッチな上昇に対する警戒もあったため、あくまで過熱感を冷ます調整との見方が大勢である。新政権に対する政策期待から押し目買い意欲は根強く、売り仕掛けには押し目狙いのスタンスで対応したい。

昨日のNT倍率は先物中心限月で一時14.61倍に上昇した。75日移動平均線水準での攻防を続けているが、海外勢による日本株比率の引き上げが意識されるなか、NT倍率の低下局面はNTロング組成のタイミングになろう。なお、VIX指数は18.18に低下しているが、引き続き25日、75日線を上回って推移しており、リスク選好ながらも慎重姿勢が窺える。

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