株価指数先物【引け後コメント】 前日の下落分を吸収し、政策期待による押し目買い意欲の強さは窺えた

市況
2021年9月17日 17時44分

大阪12月限

日経225先物 30350 +150 (+0.49%)

TOPIX先物 2087.5 +7.5 (+0.36%)

日経225先物(12月限)は前日比150円高の3万0350円で取引を終了。買い先行ながらも寄り付きは3万0270円とシカゴ日経平均先物清算値(3万0335円)を下回って始まり、一時3万0170円と下落に転じる場面がみられた。その後は3万0200円~3万0250円と前日終値水準で保ち合いを継続。前場半ば以降は中国恒大集団の経営危機を巡って警戒感が高まっていた中国、香港市場が落ち着いた値動きをみせたことで、売りヘッジを外す動きなどに繋がり、ランチタイムで一時3万0360円まで上げ幅を広げている。

もっとも、前日の下落部分を概ね吸収したこともあり、後場は3万0300円~3万0350円辺りでこう着感の強い展開となった。ただし、週末要因や3連休を控えた手控えムードは強かったとみられるものの、日中高値水準での推移を続けるなど、次期政権への政策期待を背景に押し目買い意欲の強さは窺えた。NT倍率は先物中心限月で14.53倍と小幅に上昇している。一時14.59倍まで上昇する場面もみられたが、引き続き上値抵抗線の75日移動平均線水準での攻防が続いた。

なお、今晩のナイトセッションについては、次期デリバティブ売買システム(J-GATE3.0)に伴う移行作業のため、取引は停止となる。シカゴ先物にアカウントがある業者は影響はないが、アカウントのない業者は、米国市場の変動要因などに対するヘッジ対応は難しくなるだろう。

手口面では、日経225先物はABNアムロが960枚、大和が820枚、SMBC日興が670枚程度の売り越しに対して、バークレイズが420枚、モルガンSが400枚、ゴールドマンが400枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが3030枚、ABNアムロが1670枚、モルガンSが1250枚、三菱UFJが1050枚程度の売り越しに対して、BofAが3860枚、みずほが1030枚、UBSが990枚程度の買い越しだった。TOPIX先物では引き続き、ソジェンやABNアムロなど裁定買いに絡んだ先物売りに対して、BofAの買いが目立っている。

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