株価指数先物【寄り前コメント】 ヘッジ考慮のトレードではNTロングのポジションが有効か

市況
2021年9月22日 8時22分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 29720 -40 (-0.13%)

TOPIX先物 2050.0 -5.5 (-0.26%)

シカゴ先物 29780 +20

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

21日の米国市場はNYダウ S&P500が下落する一方、ナスダックは上昇。前日の大幅な下落に対する反動で押し目買いが先行し、NYダウは一時300ドルを超える上昇をみせた。しかし、23日に社債利払い日が迫り、中国恒大が債務不履行に陥る可能性が警戒されたほか、22日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えて買いは続かず、下落に転じている。ただし、ハイテク株の一角には見直し買いが広がり、ナスダックは上昇。

S&P500業種別指数は自動車・同部品、医薬品・バイオテクノロジー、エネルギーが上昇する一方で、資本財、電気通信サービス、食品・飲料・タバコが下落。

シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比20円高の2万9780円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比50円高の2万9810円で始まった後は上げ幅を広げ、一時3万0020円と3万円の大台を回復する場面がみられた。ただし、3万円を巡る攻防で上値の重さが意識されて軟化。引けにかけて下落に転じ、2万9720円とナイトセッションの安値圏で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、前日の終値水準での保ち合いとなりそうだ。日経225先物はナイトセッションで3万円を回復する場面をみせたが、グローベックスのNYダウ先物が300ドル超の上昇をみせていたタイミングであり、結局はNYダウの下げに連動する格好でポジション調整の売りに押されたようだ。FOMCの結果と会合後の議長会見のほか、社債利払い日が迫る中国恒大を巡る不透明感、さらに日本は23日が祝日で休場となることから、積極的な売買は手控えられよう。

もっとも、昨日は大幅な下落となったものの、売り一巡後は底堅い値動きをみせており、市場は予想以上に冷静だった。国内では次期政権の政策期待が根強く、大幅な調整局面では押し目買いの動きも意識されている。海外投資家による日本株比率引き上げの思惑も依然として強く、こう着ながらも下値の堅さは意識されよう。また、FOMCでは金融政策の現状維持が見込まれ、注目されている資産購入のテーパリング(段階的縮小)は11月のFOMCで正式発表するとみられている。中国恒大を巡る金融危機についても楽観はできないものの、世界経済に与える影響は限定的との見方もされており、日本の祝日明け後のアク抜けを想定した押し目拾いの動きも想定しておきたい。

そのため、積極的な上値追いは限られるとはいえ、ヘッジを考慮したトレードとしては、NTロングによるスプレッド狙いのポジションが有効と見られる。昨日のNT倍率は先物中心限月で14.48倍に低下したものの、一時14.60倍を回復する場面もあった。14.41倍まで切り上がっている25日移動平均線が下値支持線として意識されており、同線を支持線としたNTロングへのシフトを想定。なお、VIX指数は24.36に低下している。

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