株価指数先物【引け後コメント】 短期筋のショートも見られたものの、押し目買い意欲の強さが窺える

市況
2021年9月24日 17時58分

大阪12月限

日経225先物 30150 +630 (+2.13%)

TOPIX先物 2081.5 +48.0 (+2.36%)

日経225先物(12月限)は前日比630円高の3万0150円で取引を終了。寄り付きは3万0120円とシカゴ日経平均先物清算値(3万0100円)にサヤ寄せするギャップアップで始まると、その後はこう着感の強い値動きとなり、一時2万9940円と3万円の大台を下回る場面もみられた。ただし、3万円割れでは押し目買い意欲の強さが窺え、後場は3万円~3万0100円水準での推移を継続。なお、中国恒大を巡っては、一部の債券保有者で23日の利払いが行われていないとの報道も伝えられていた。こうした報道もあって、短期筋のショートの動きがみられたものの下値は堅く、引けにかけてはショートカバーにつながり、3万0150円と本日の高値で取引を終えた。

ギャップスタート後はこう着感の強い値動きとなったものの、押し目買い意欲の強さが窺えた。日経平均株価構成銘柄で下落したのは3銘柄にとどまっており、東証1部の騰落銘柄は値上がり数が2100を超えるなど全面高商状である。断続的にインデックスに絡んだ資金が流入しており、短期的なショートに対しても追随する動きは限られ、結果的にはその後のショートカバーにつながったようだ。

NT倍率は14.48倍に低下した。一時14.54倍まで上昇したが、引き続き75日移動平均線に上値を抑えられた格好である。75日線は14.53倍で推移する一方で、25日線は14.42倍に切り上がっており、チャート形状としては煮詰まり感が台頭している。しばらくは中国恒大を巡る中国の金融リスクを警戒しつつ、国内の政策期待による押し目買いの強さを背景に、NT倍率の上昇を想定しておきたい。

手口面では、日経225先物はクレディスイスが1360枚、ドイツが650枚、SBIが530枚程度の売り越しに対して、野村が1810枚、シティが500枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが2900枚、BNPパリバが1370枚、三菱UFJが1090枚、ABNアムロが1040枚、クレディスイスが680枚程度の売り越しに対して、みずほが2520枚、JPモルガンが1470枚、BofAが1230枚程度の買い越しだった。ソジェン、BNPパリバ、ABNアムロなどは裁定買い(先物売り・現物買い)、クレディスイスはショートの動きをみせている。

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