明日注目すべき【好決算】銘柄 ノリタケ、ホトニクス、三益半導 (24日大引け後 発表分)
24日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
ノリタケ <5331> ★今期経常を35%上方修正・14期ぶり最高益、配当も30円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の85億円→115億円に35.3%上方修正。増益率が89.7%増→2.6倍に拡大し、14期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。セラミック・マテリアル事業で自動車や通信分野向けを中心に電子材料の需要が増加していることに加え、工業機材事業で主要顧客である鉄鋼、ベアリング業界の生産動向が堅調に推移していることが要因となる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の110円→140円(前期は60円)に増額修正した。
ピックルス <2925> ★上期経常を21%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆22年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の19億円→23億円に21.4%上方修正。増益率が2.5%増→24.4%増に拡大し、従来の6期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。天候が比較的安定したことで野菜が順調に生育し、仕入れ価格が安定したことなどが上振れの要因。
ダイトーケミ <4366> [東証2] ★今期経常を一転18%増益に上方修正、配当も2円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の8.5億円→14.5億円に70.6%上方修正。従来の31.0%減益予想から一転して17.8%増益見通しとなった。化成品事業でイメージング材料や電子材料の販売が増加し、売上高が計画を上回ることが寄与。好採算品の売上構成の高まりや経費削減なども上振れに貢献する。
業績好調に伴い、今期の上期配当を従来計画の5円→7円(前年同期は5円)に大幅増額し、年間配当は12円になる。
トスネット <4754> [JQ] ★今期配当を10円増額修正
◆21年9月期の期末一括配当を従来計画の15円→25円(前期は15円)に大幅増額修正した。好調な業績進捗による普通配当5円と、設立45期目の記念配当5円を上積みする。権利付き最終日の28日を目前に控え、配当取りを狙う買いなどが期待される。
コニシ <4956> ★上期経常を33%上方修正、通期も増額
◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の27.8億円→37億円に33.1%上方修正。新型コロナ感染拡大の影響からの反動もあり、ボンド事業での接着剤・シーリング材、化成品事業での自動車、電子電機分野に使用される商材が大きく回復することが要因。
併せて、通期の連結経常利益も従来予想の75億円→82億円に9.3%上方修正。増益率が1.0%増→10.5%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
ヤマウHD <5284> [JQ] ★上期経常を一転13倍増益に上方修正・最高益更新へ
◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の0.3億円→4.2億円に14倍上方修正。従来の9.1%減益予想から一転して13倍増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。コンクリート製品製造・販売事業で製品の出荷が計画より前倒しで推移し、売上高が計画を上回ることが寄与。生産性向上やコスト削減に加え、工事進行基準の計上方法見直しによる影響なども上振れの要因となる。
オプトエレ <6664> [JQ] ★12-8月期(3Q累計)経常は10億円の黒字で通期計画を超過
◆21年11月期第3四半期累計(20年12月-21年8月)の連結経常損益は10.9億円の黒字(前年同期は3.3億円の赤字)に浮上して着地。米国における2次元ハンディスキャナの特需案件が収益を押し上げたほか、新型コロナワクチンの普及による経済正常化を背景に欧州やアジア向け販売が回復したことが寄与。米ハネウェル社との和解成立に伴い、訴訟費用が大幅に減少したことも黒字浮上につながった。
通期計画の9.4億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。
ホトニクス <6965> ★今期経常を20%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も8円増額
◆21年9月期の連結経常利益を従来予想の281億円→338億円に20.3%上方修正。増益率が23.8%増→49.0%増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は5月に続き、2回目。医用バイオ機器や産業機器を中心に販売が拡大し、売上高が計画を上回ることが寄与。為替が想定より円安で推移していることもプラスに働く。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→48円(前期は40円)に増額修正した。
長野計器 <7715> ★今期経常を2.3倍増益に上方修正
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の27.4億円→34.8億円に27.0%上方修正。増益率が81.2%増→2.3倍に拡大する見通しとなった。半導体業界、空圧機器業界、建設機械業界の旺盛な需要を背景に、圧力計事業と圧力センサ事業の収益が伸びる。
福島印刷 <7870> [名証2] ★前期経常を20期ぶり最高益に46%上方修正、配当も3円増額
◆21年8月期の経常利益(非連結)を従来予想の4.1億円→6億円に46.3%上方修正。増益率が88.9%増→2.8倍に拡大し、20期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。高付加価値商材を中心に主力のDMDPサービス・IPDPサービスが伸びたことが寄与。経費の効率化を進めたことも利益を押し上げた。
業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の12円→15円(前の期は12円)に増額修正した。
三益半導 <8155> ★非開示だった今期経常は21%増で14期ぶり最高益、配当は5円増配
◆22年5月期第1四半期(6-8月)の経常利益(非連結)は前年同期比19.0%増の18.4億円に伸びて着地。主力の半導体事業で300㎜ウエハーを中心に生産が堅調に推移したほか、原価低減を進めたことが奏功した。
併せて、非開示だった通期の同利益は前期比21.1%増の73億円と14期ぶりに過去最高益を更新する見通しを示した。
業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は前期比5円増の38円を実施する方針とした。
株探ニュース