株価指数先物【寄り前コメント】 米債務上限問題に対するリスクヘッジの動きが波及するも押し目買いを意識

市況
2021年9月29日 8時10分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 29530 -390 (-1.30%)

TOPIX先物 2038.5 -17.0 (-0.82%)

シカゴ先物 29520 -400

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

28日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が大幅に下落。米連邦政府の債務上限問題への懸念が高まったほか、長期金利の上昇を受けて大型テック株や半導体株を中心に幅広い銘柄が売られた。S&P500業種別指数ではエネルギーのみが上昇しており、半導体・同製造装置、メディア、ソフトウエア・サービス、小売は3%を超える下落。

シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比400円安の2万9520円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比160円安の2万9760円で始まり、一時2万9850円まで下げ幅を縮める場面がみられた。ただし、米国市場の取引開始時に下落幅を広げると、2万9460円まで下げている。売り一巡後は2万9500円水準での保ち合いを経て、2万9530円で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、ギャップダウンから始まることになろう。米国では大型テック株が売られており、アルファベットA<GOOGL>やフェイスブック<FB>、マイクロソフト<MSFT>は3%を超える下げとなったほか、半導体SOX指数は3.8%の下落で構成銘柄は全面安だった。この流れを受けた東京市場もインデックスに絡んだ売りが集中するほか、米連邦政府の債務上限問題に対するリスクヘッジの動きが波及しそうである。

日経225先物は9月22日の直近安値である2万9390円(ナイトセッションを含める)を下回らなければ、ひとまず下げ渋る動きが期待される。ただし、これを下回ってくるようだと、2万9230円水準に位置する25日移動平均線辺りまでの調整が警戒される可能性はありそうだ。

一方で、中国当局は政府系企業に中国恒大の資産の一部を買い取るように促していると、関係者の話として各メディアが伝えており、中国リスクは和らぐ可能性がある。国内では自民党総裁選の投開票が行われ新総裁が決まることで政策期待は根強く、大きく調整する局面では押し目待ちの買いが意識されやすい。また、配当再投資の動きも需給面での下支えとなるため、ヘッジ一巡後は底堅い値動きに期待しておきたいところであろう。なお、VIX指数は23.25に上昇したものの、75日線水準からの反転は想定されていたほか、中国リスクでつけた直近高値28.79には到達していない。

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