話題株ピックアップ【夕刊】(2):MDV、デクセリ、識学
■MDV <3902> 1,561円 +38 円 (+2.5%) 本日終値
メディカル・データ・ビジョン<3902>が4日ぶり反発。日本調剤<3341>がきょう、自社の高度DIウェブプラットフォーム「FINDAT(ファインダット)」について、MDVと医療機関向けの販売代理店契約を締結したと発表しており、今後の業容拡大への期待が高まっているようだ。「FINDAT」は、医療従事者のための医薬品情報プラットフォーム。MDVが同サービスの販売代理店となり、保有する医療機関へのネットワークを活用して販売を推進していく。
■帝国ホテル <9708> 1,925円 +31 円 (+1.6%) 本日終値
帝国ホテル<9708>が反発。きょう午後2時ごろ、これまで未定としていた22年3月期上期(4~9月)の連結業績予想について、売上高を122億円(前年同期比42.6%増)、営業損益を57億円の赤字(前年同期67億400万円の赤字)と発表しており、増収・赤字幅縮小の見通しが好感されたようだ。なお通期の業績予想については、現時点で合理的に算定することが困難であることから引き続き未定とした。
■デクセリアルズ <4980> 2,204円 +29 円 (+1.3%) 本日終値
デクセリアルズ<4980>が4日ぶり反発。東海東京調査センターは29日、同社株のレーティングの「アウトパフォーム」を継続するとともに、目標株価を3200円から3400円に引き上げた。ノートパソコン、スマートフォンやタブレット用粒子整列異方性導電膜(ACF)や反射防止フィルムの成長性や新製品「蛍光体フィルム」の成長性を踏まえ、業績見通しを見直している。22年3月期の連結営業利益は180億円(会社予想119億円)、23年3月期は同194億円、24年3月期は同202億円を見込む。特に、新製品の蛍光体フィルムの需要が第2ステージに入ることによる光学材料部品事業の業績の拡大を評価している。
■前田工繊 <7821> 3,315円 +25 円 (+0.8%) 本日終値
前田工繊<7821>が4日ぶりに反発。29日の取引終了後、投資事業子会社の前田工繊キャピタル合同会社が酪農・畜産の生産性向上と効率化を図るクラウド牛群管理システム「Farmnote Cloud」を提供するファームノートホールディングス(北海道帯広市)へ出資したと発表。ファームノートホールディングスは、酪農・畜産業界の活性化を目指し、酪農・畜産デジタルトランスフォーメーション(DX)実現を支援する農業IoTソリューションの開発を手掛ける。前田工繊は子会社で農業分野や放牧施設・牛舎施設を取り扱う未来のアグリとの連携に向けた業務提携も視野に入れており、今後の展開が期待されている。
■住友大阪セメント <5232> 3,125円 +10 円 (+0.3%) 本日終値
住友大阪セメント<5232>が反発。29日の取引終了後、発行済み株式数の3.62%にあたる140万株の自社株を消却すると発表。なお、消却予定日はきょう9月30日で、消却後の発行済み株式数は3724万3217株になる。
■東京エレクトロン <8035> 49,670円 -1,330 円 (-2.6%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>が4日続落、前日に全体波乱相場に流され3000円近い下げをみせたが、きょうも下げ止まらずフシ目の5万円大台を割り込んだ。同社株が取引時間中に4万円台をつけたのは9月6日以来約3週間ぶりとなる。前日の米国株市場ではNYダウは反発したものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は小幅ながら4日続落となり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4日続落と下落基調が続いている。米長期金利の上昇が警戒されるなか、高PERのグロース株には向かい風が強い。半導体需給の逼迫は続いているものの、半導体セクターはグロース株の一角として買いポジションを軽くする動きが優勢となっている。東京市場でも半導体製造装置トップの同社株は目先利食い急ぎの動きがみられる。
■MRT <6034> 2,392円 +400 円 (+20.1%) ストップ高 本日終値
MRT<6034>がストップ高。29日の取引終了後、日本郵便(東京都千代田区)と実証実験に向けた基本合意書を締結したと発表。この実証実験は、オンライン診療からオンライン服薬指導、処方薬配送までの一貫したサービス提供を目指したもの。MRTが持つ医療機関・医師とのネットワークや会員基盤を活用し、日本郵便が有する日本全国の配送網を利用した処方薬の最短当日配送スキームを取り入れた新たなプラットフォームの構築を検討していく。
■識学 <7049> 1,699円 +173 円 (+11.3%) 本日終値
識学<7049>が後場急伸。きょう昼ごろに発表した22年2月期上期(3~8月)の連結業績は、売上高18億100万円(前年同期比86.4%増)、経常損益1億9700万円の黒字(前年同期は2500万円の赤字)となり、これを好感する買いが入った。講師の積極採用や顧客基盤拡大のためのマーケティング継続を背景に、マネジメントコンサルティングサービスの契約社数が増加したほか、プラットフォームサービスでは注力分野の「識学 基本サービス」の契約が大きく伸び、組織コンサルティング事業の収益が急拡大したことが寄与した。
■鉄人化計画 <2404> 346円 +35 円 (+11.3%) 本日終値
鉄人化計画<2404>が4連騰、6月3日以来となる年初来高値更新を果たした。9月27日に大商いをこなし突発高を演じたが、その後も上ヒゲを形成しながらも材料株特有の物色人気が継続している。きょう緊急事態宣言が全面解除されることで、アフターコロナ関連株に買われる銘柄が相次いでいる。同社は首都圏でカラオケ・飲食事業を手掛けており、この流れに乗る銘柄として買いが入っている。業績は低迷が続いているが、株式需給的に機関投資家が保有していないことで戻り売り圧力がなく、日証金では逆日歩がついた状態にあることも投資マネーの食指を動かしているようだ。
株探ニュース