話題株ピックアップ【夕刊】(3):三晃金、富士ソSB、放電精密
■三晃金属工業 <1972> 2,468円 +220 円 (+9.8%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
三晃金属工業<1972>が後場急騰。午後2時30分に、22年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の10億円から18億円(前期比28.0%減)へ上方修正すると発表。ソーラー屋根工事の受注の増加や高収益商品の拡大に加え、工事管理強化による原価低減及び固定費のコスト低減が上振れの要因となる。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の50円から100円(前期は130円)に大幅増額修正した。
■富士ソSB <6188> 369円 +25 円 (+7.3%) 本日終値
富士ソフトサービスビューロ<6188>が3日ぶりに反発。同社は29日、勤労者退職金共済機構から労働者派遣業務を受託したことや、長崎県警察本部から特殊詐欺被害防止コールセンター業務を受託したことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。勤労者退職金共済機構への労働者派遣業務の主な内容は、書類審査及びそれにかかる事務、電話対応及び照会対応、その他付随業務など。特殊詐欺被害防止コールセンター業務は、注意喚起架電業務、架電結果記録業務、その他付随業務などとなっている。
■放電精密加工研究所 <6469> 913円 +57 円 (+6.7%) 本日終値
放電精密加工研究所<6469>が続伸。時価総額100億円未満と小型だが、金属放電加工で国内トップクラスの実力を持ち、押出用金型でも高い商品競争力を誇っている。新型コロナの影響が一巡するなか、航空機エンジン部品関連の需要が復調傾向にあり、航空宇宙分野での活躍も見込まれている。22年2月期は営業損益が4億円の黒字(前期は5億6500万円の赤字)と急回復見通しにあるほか、株式需給面でも信用買い残は13万株程度で上値が軽い。
■ベルトラ <7048> 815円 +45 円 (+5.8%) 本日終値
ベルトラ<7048>が5連騰。新型コロナウイルス新規感染者数の急減でにわかにアフターコロナ関連株を買い戻す動きが加速している。同社は海外旅行を中心に現地ツアー予約サイトを運営しており、この流れに乗る。また、自民党新総裁の座を射止めた岸田文雄氏が「GoToトラベル」の再開に前向きな姿勢を示していることから、岸田関連株の一角としても投資資金攻勢の対象となっている。
■ヨシックス <3221> 2,490円 +136 円 (+5.8%) 本日終値
ヨシックス<3221>が大幅続伸。同社は29日取引終了後に、「緊急事態宣言」及び「まん延防止等重点措置」の対象地区にあったヨシックスフーズの店舗を順次再開すると発表。これによる業績への寄与などが期待されているようだ。これまで対象地区にある295店の営業を自粛し、28日時点の営業店舗数は全店舗324店に対し29店と全体の約9%にとどまっていた。同社は30日で「緊急事態宣言」及び「まん延防止等重点措置」が解除されることを踏まえ、一時休業していた店舗の営業を順次行うとしており、まずは10月1日に224店の営業を再開するという。
■ハイマックス <4299> 1,156円 +60 円 (+5.5%) 本日終値
ハイマックス<4299>は反発。29日の取引終了後、22年3月期業績予想について、営業利益を12億8000万円から15億円(前期比9.7%増)へ上方修正しており、これが好感されているようだ。上期において非金融業界向け案件が堅調に推移したほか、引き続き生産性の向上による原価低減が見込めることなどが業績押し上げ要因となる。なお、売上高については前回予想の水準を維持する見込みにあることから、165億円(同6.9%増)の見通しを据え置いた。
■オウケイウェイヴ <3808> 330円 +16 円 (+5.1%) 本日終値
オウケイウェイヴ<3808>が大幅高。29日の取引終了後、22年6月期の最終損益予想を7800万円の黒字に修正すると発表しており、従来予想の4億5000万円の赤字から一転黒字となる見通しを示したことが好感されたようだ。一任型の投資運用で手元資金の運用を行ったことにより、5億2800万円の利益を計上する見込みとなったことが要因。なお、通期の売上高は4億3000万円(前期比80.4%減)、営業損益は6億2000万円の赤字の見通し。
■高田工業所 <1966> 709円 +33 円 (+4.9%) 本日終値
高田工業所<1966>が急動意。総合プラントメーカーで、鉄鋼、化学、電力のほかエレクトロニクス分野でも実績が高い。パワー半導体関連の一角でもあり、SiCウエハーを高速・高品質に切断できる超音波カッティング装置CSXシリーズを展開している。きょう前場取引終了後に、コロナ禍で大規模な展示会が開催しにくい環境下、PRツールとして「バーチャル展示会」を10月1日から開催することを発表、これも株価の新たな刺激材料となっている。
■明光ネット <4668> 649円 +29 円 (+4.7%) 本日終値
明光ネットワークジャパン<4668>は続伸。午前11時20分ごろ、21年8月期の連結経常利益を従来予想の7億6000万円から11億1300万円(前期比2.5倍)へ上方修正すると発表。個別指導塾「明光義塾」の入会数と在籍生徒数が予想を大幅に上回ったことが寄与。新型コロナウイルス禍で厳しい事業環境が続いているが、一貫して生徒の安心・安全を最優先するとともに、フランチャイジーへの支援を強化し顧客ニーズに合わせた個別最適な学びを提供し続けたことが功を奏した。
■フィデアHD <8713> 1,270円 +50 円 (+4.1%) 本日終値
フィデアホールディングス<8713>が反発。29日の取引終了後、22年3月期の連結経常利益が70億円になりそうだと発表。従来の24.5%減益予想から一転して1.5%増益見通しとなり、これが好材料視された。上期業績が計画を上回る見込みとなったことが主な要因。上期は有価証券利息配当金や債券・株式の売却損益などが計画を上回ったほか、役務取引等利益の増加や経費削減が進展したことも上振れに貢献した。
●ストップ高銘柄
かんなん丸 <7585> 534円 +80 円 (+17.6%) ストップ高 本日終値
インバウンドテック <7031> 3,450円 +500 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値
和心 <9271> 568円 +80 円 (+16.4%) ストップ高 本日終値
山大 <7426> 1,122円 +150 円 (+15.4%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
ジィ・シィ企画 <4073> 2,800円 -700 円 (-20.0%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース