<マ-ケット日報> 2021年9月30日

市況
2021年9月30日 16時28分

9月最後の取引となる本日の市場は日経平均が4日続落。終値は前日比91円安の2万9452円だった。くすぶる米国のインフレ懸念と中国の不動産・電力需給問題が圧迫要因となってズルズルと下値を広げる展開に。昨日の下げではアク抜けしなかったようで調整に少し時間がかかりそうな雰囲気がある。昨日に自民党新総裁が選出されたが改革イメージが乏しく市場の期待感はやや後退している。米金利上昇で株価の割安感が薄れ日本株も前ほどの勢いはなかなか取り戻せない状況だ。

昨日の米国市場は長期金利の上昇一服を受けてダウ平均は反発した。前日に1.5%台半ばまであった長期金利がこの日は一時1.4%台まで低下。過度な警戒感が和らぎダウ平均は安定した値動きとなった。一方、相場の変動性を表す恐怖指数(VIX)は依然として警戒水準の20を上回ったままで不安感はまだ払拭されていない。金利上昇への警戒感が残っているせいか、ハイテク株の多いナスダック指数は4日続落とさえないままである。

さて、東京市場は米国のインフレ懸念、中国の不動産・電力需給問題に押され続落する1日に。明日から緊急事態宣言が解除されるが概ね相場には織り込まれているようで材料にはなっていない様子。日経平均は下値25日移動平均線(2万9474円)を割り込み調整が長引く可能性を示唆している。順調だった秋相場にやや狂いが生じているようだ。(ストック・データバンク 編集部)

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