話題株ピックアップ【昼刊】:グリー、JCRファ、エネチェンジ

注目
2021年10月1日 11時37分

■グリー <3632>  716円  +100 円 (+16.2%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率2位

グリー<3632>はストップ高の716円カイ気配に張り付いている。9月30日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。今回発表の自社株買いは、上限を3500万株(発行済み株数の16.83%)、または350億円としており、取得期間は21年10月1日から22年9月22日まで。株主還元の一環として、また経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にすることが目的という。

■JCRファーマ <4552>  3,130円  +339 円 (+12.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

JCRファーマ<4552>が大幅高。9月30日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表。売上高を490億円から520億円(前期比72.8%増)へ、営業利益を187億円から217億円(同2.6倍)へ増額しており、これを好感した買いが入っているようだ。契約金収入に関して、期首に予想していた72億円を上回る見込みとなったことが主な要因。なお、契約金収入の詳細については相手先との取り決めにより非開示としている。

■ENECHANGE <4169>  4,390円  +445 円 (+11.3%) 一時ストップ高   11:30現在

ENECHANGE<4169>は上値指向継続、一時700円高はストップ高となる4645円まで買われた。同社は電力・ガス切り替えサービスを手掛けるほか、電力・ガス会社向けにクラウドサービスの提供なども行っており、エネルギー分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)関連としてここマーケットの人気が加速している。9月30日の取引終了後、海外のエネルギーベンチャー企業への投資に特化した脱炭素テックファンドを組成すると発表、あわせて同ファンドに日本ユニシス<8056>、東芝エネルギーシステムズ(川崎市幸区)が参画することを明らかにしており、今後の展開への期待が高まっているようだ。

■C&R <4763>  1,960円  +119 円 (+6.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

クリーク・アンド・リバー社<4763>は急反発し年初来高値を更新した。9月30日の取引終了後、22年2月期の連結業績予想について、売上高を400億円から413億円(前期比10.7%増)へ、営業利益を28億5000万円から32億円(同30.8%増)へ、純利益を17億5000万円から19億5000万円(同18.4%増)へ上方修正したことが好感されている。上期において、クリエイティブ分野(日本)及び医療分野を中心に、プロフェッショナル領域におけるプロデュース事業、エージェンシー事業が順調に推移したことに加え、ライツマネジメント事業が着実に伸長したことが牽引する。また、利益率の高いプロデュース事業、ライツマネジメント事業が大きく伸長した一方、グループ全体でコスト削減に取り組んでいることなども寄与する見通しだ。

■アダストリア <2685>  2,140円  +85 円 (+4.1%)  11:30現在

アダストリア<2685>が急反発し年初来高値を更新している。9月30日の取引終了後に発表した第2四半期(3~8月)連結決算が、売上高926億1100万円(前年同期比16.3%増)、営業利益6億3100万円(前年同期44億1000万円の赤字)、最終利益4億4800万円(同24億6100万円の赤字)となり、営業損益が黒字転換したことが好感されている。主力ブランドであるグローバルワークのEC販売が好調に推移したほか、コロナウイルスの影響が比較的小さい郊外の店舗が回復を牽引。また、ECの好調を受け、EC比率の高いブランドも堅調だった。ただ、コロナ禍の影響が長引くなかで、第2四半期(6~8月)はほとんどの期間に緊急事態宣言が発令されリアル店舗への来店客数の減少など厳しい状況が続いたため、売上高・利益ともに伸び悩んだ。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高2190億円(前期比19.1%増)、営業利益65億円(同8.5倍)、最終利益38億円(前期6億9300万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■Genky <9267>  5,150円  +190 円 (+3.8%)  11:30現在

Genky DrugStores<9267>は反発している。30日の取引終了後に発表した9月度の営業速報で、既存店売上高が前年同月比5.6%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。標準化された300坪のレギュラー店が引き続き好調だったほか、150~900坪の大型店もプラスに転じたことが寄与した、なお、全店売上高は同15.1%増だった。

■東芝 <6502>  4,890円  +175 円 (+3.7%)  11:30現在

東芝<6502>が大幅高。アクティビストとして知られる米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントが、東芝株を買い増し「大規模な」投資家になったと明らかにしたことで、マーケットでは思惑が錯綜している。エリオットは米国企業の間でも強力な物言う株主として恐れられた存在。東芝では6月の株主総会で海外株主が反対票を投じたことで、会社側議案が一部否決される展開となったことが記憶に新しく、今回のエリオットの保有株積み増しの動きは、今後の株価動向にも大きな影響を与えることが予想される。

■楽天グループ <4755>  1,115円  +34 円 (+3.2%)  11:30現在

楽天グループ<4755>が全般軟調相場に逆行し、4日ぶり急反発。同社は30日、傘下にあるインターネット専業銀行、楽天銀行の上場準備を開始することを発表。これを材料視する買いを呼び込む格好となった。楽天銀行が上場すれば、楽天グループとしては初の上場子会社となり、IPOを通じた資金調達など財務面でも追い風となる。なお、株式上場に関しては関係当局の承認が前提で、準備過程における検討の結果次第で楽天銀行は上場しない可能性もあるとし、現時点で上場予定時期については未定となっている。

■ピーエス三菱 <1871>  658円  +19 円 (+3.0%)  11:30現在

ピーエス三菱<1871>が全体相場に逆行して3日ぶり反発。9月下旬以降調整色を強めていたが、足もと75日移動平均線をターニングポイントに切り返しに転じている。足もとで土木工事の工事採算が会社側想定を上回っており、利益を押し上げている。30日取引終了後、同社は22年3月期中間期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の16億円から35億5000万円(前年同期比23%増)に大幅増額、減益予想から一転して大幅増益見通しとなっており、これを評価する買いを呼び込んでいる。

■ニトリホールディングス <9843>  20,840円  -1,270 円 (-5.7%)  11:30現在

30日に決算を発表。「6-8月期(2Q)経常は18%減益」が嫌気された。

ニトリホールディングス <9843> が9月30日大引け後(15:00)に決算を発表。22年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比2.5%減の790億円となり、通期計画の1464億円に対する進捗率は54.0%となり、5年平均の54.7%とほぼ同水準だった。

⇒⇒ニトリホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■日経レバ <1570>  15,910円  -700 円 (-4.2%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅続落、700円を超える下落でフシ目の1万6000円大台を割り込む展開となった。日経レバは日経平均株価に連動するETFで基本的に変動率が日経平均の2倍に設定されている。全体相場が上下にボラティリティが高まる場面では、値幅取りを狙った個人投資家などの短期資金の売り買いが活発化する傾向がある。きょうは全市場を通じて売買代金もトップとなっている。

■SUMCO <3436>  2,164円  -87 円 (-3.9%)  11:30現在

SUMCO<3436>が4日続落。9月30日の取引終了後、国内外で6000万株の公募による新株発行を実施すると発表しており、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが出ているようだ。調達資金は約1280億円で、設備投資資金に充てる予定。発行価格は10月12日から15日までのいずれかの日に決定する。

■西武ホールディングス <9024>  1,369円  -55 円 (-3.9%)  11:30現在

西武ホールディングス<9024>は反落している。9月30日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を2200億円から1940億円(前年同期比25.2%増)へ、営業損益を30億円の黒字から50億円の赤字(前年同期306億9000万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気されている。度重なる緊急事態宣言の発出やその長期化、東京オリンピック・パラリンピックの無観客による開催などで従来予想よりも事業環境が悪化し、都市交通・沿線事業やホテル・レジャー事業が想定を下回ったことが要因としている。

■日本郵船 <9101>  8,380円  -70 円 (-0.8%)  11:30現在

日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手海運株の下値模索が続いている。株価は既に25日移動平均線を大陰線で下に抜けており、目先筋の投げを誘発している形だ。低PER、高配当利回りの象徴株として8月以降一貫して下値を切り上げてきたが、ここにきて中国景気の減速感が強まるなか、グローバル物流需要に影響が出るとの思惑から下値リスクが意識される状況となっている。9月の中間配当権利落ちとなったことも影響している。ただ、目先は短期で急速に売り込まれたことにより値ごろ感が生じており、押し目に買い向かう動きも想定される。

■ERIホールディングス <6083>  1,350円  +300 円 (+28.6%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

ERIホールディングス<6083>がストップ高。同社は9月30日取引終了後に、22年5月期第1四半期(6~8月)の連結決算を発表。営業損益は3億5500万円の黒字(前年同期は2900万円の赤字)となり、通期計画7億8900万円に対する進捗率は45.0%となった。売上高は前年同期比11.2%増の37億7900万円で着地。住宅市場・非住宅市場の新設着工増加を追い風に、確認検査及び関連事業、住宅性能評価及び関連事業、ソリューション事業がいずれも増収となった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

●ストップ高銘柄

かんなん丸 <7585>  634円  +100 円 (+18.7%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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