1日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は反発、景気循環株に買い意欲

市況
2021年10月4日 7時35分

■NY株式:米国株式市場は反発、景気循環株に買い意欲

ダウ平均は482.54ドル高の34,326.46ドル、ナスダックは118.12ポイント高の14,566.70で取引を終了した。

9月ISM製造業景況指数や消費者信頼感指数が予想外に改善を示したため、寄り付き後、上昇。その後、格付け会社フィッチが債務上限問題の解決が遅れた場合格付けを圧迫すると警告したため、一時下落に転じる局面もあった。しかし、新型コロナ感染の沈静化や新たな治療薬などへの期待に景気循環株に買いが向かい再び上昇。長期金利の低下を受けてハイテク株が下げ止まったことも手伝い、引けにかけダウは上げ幅を拡大した。セクター別ではエネルギー、消費者サービスが上昇した一方、食・生活必需品小売りが下落した。

映画館を運営するAMC(AMC)は自社株買い計画が好感され上昇。製薬会社のメルク(MRK)は経口抗ウイルス薬「モルヌピラビル」が新型コロナウイルスで重症化するリスクを半減するとの中間分析結果を示し、当局に速やかに緊急使用許可を申請する計画が好感され、大幅上昇。一方、競合のモデルナ(MRNA)やリジェネロン(REGN)は大幅安となった。航空会社のユナイテッド(UAL)、デルタ(DAL)、アメリカン(AAL)は新型コロナウィルスの鎮静化で需要増加期待が強まり軒並み上昇。ビデオ会議サービスを提供するズームビデオ(ZM)は、コールセンター向けソフトウェア会社のファイブ9(FIVN)買収撤回を受け、上昇した。

食品医薬品局(FDA)の外部専門家による諮問委員会は製薬会社モデルナ、J&Jのブースター接種の緊急使用(EUA)に関し、10月14日、15日に協議する計画を明らかにした。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:米長期金利低下でドル弱含み

1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円21銭から110円91銭まで下落し、111円04銭で引けた。長期金利の低下や米国の債務格付けは低下する可能性があるとの懸念が浮上し、ドル売りが優勢となった。ただ、その後発表された9月ISM製造業景況指数や9月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は上昇したため、ドル売りは後退した。

ユーロ・ドルは1.1607ドルまで上昇後、1.1584ドルまで反落して1.1597ドルで引けた。ユーロ・円は129円03銭から128円55銭まで下落した。格付け会社フィッチが米国の債務上限問題の瀬戸際政策が同国のトリプルA格付けのリスクになると警告しリスク回避の円買いが優勢となった。ポンド・ドルは1.3525ドルから1.3576ドルまで上昇した。英9月製造業PMI改定値が予想外に上方修正されたことを好感したポンド買いが続いた。ドル・スイスは0.9281フランまで下落後、0.9310 フランまで上昇した。

■NY原油:続伸、米国株高などを意識した買いが入る

1日のNY原油先物11月限は続伸(NYMEX原油11月限終値:75.88 ↑0.85)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比+0.85ドルの75.88ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは74.23ドル-75.99ドル。アジア市場の序盤に75.57ドルまで買われた後、ロンドン市場の序盤にかけて74.23ドルまで下げたが、まもなく反転。ニューヨーク市場の後半にかけて75.99ドルまで反発した。米国株式の反発やドル高は一服しつつあることが好感されたようだ。通常取引終了後の時間外取引では75ドル台後半で推移した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 43.08ドル +0.63ドル(+1.48%)

モルガン・スタンレー(MS) 99.05ドル +1.74ドル(+1.79%)

ゴールドマン・サックス(GS)380.00ドル +1.97ドル(+0.52%)

インテル(INTC) 53.86ドル +0.58ドル(+1.09%)

アップル(AAPL) 142.65ドル +1.15ドル(+0.81%)

アルファベット(GOOG) 2729.25ドル +63.94ドル(+2.40%)

フェイスブック(FB) 343.01ドル +3.62ドル(+1.07%)

キャタピラー(CAT) 194.33ドル +2.36ドル(+1.23%)

アルコア(AA) 49.77ドル +0.83ドル(+1.70%)

ウォルマート(WMT) 137.05ドル -2.33ドル(-1.67%)

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.