株価指数先物【寄り前コメント】 出来高を伴った調整によってヘッジ対応の動きには一巡感

市況
2021年10月6日 8時13分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 28170 +430 (+1.55%)

TOPIX先物 1965.5 +22.0 (+1.13%)

シカゴ先物 28175 +435

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

5日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。9月のISM非製造業総合景況指数が61.9と、前月の61.7から予想外に上昇したことが材料視され、米景気の底堅さを好感した買いが強まった。ただし、イエレン米財務長官は債務上限に達すればリセッションに陥る可能性を警告するなど、米連保債務の上限問題が引き続き重荷となっており、主要指数は前日の下落部分を戻すにとどまった。S&P500業種別指数は各種金融、保険、半導体・同製造装置が上昇する一方で、不動産、公益事業、自動車・同部品が下落。

シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比435円高の2万8175円で取引を終えている。日経225先物のナイトセッションは日中比60円高の2万7800円で始まり、その後2万7670円まで下落する場面がみられた。ただし、すぐさま持ち直すと2万7970~2万8060円とプラス圏での推移が続いた。米国市場の取引開始後に2万8200円水準に上値を切り上げ、一時2万8290円まで上昇。引けにかけては上げ幅を縮めており、2万8170円で取引を終えている。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになろう。日経225先物は直近3日間で1940円下落したほか、売買高も昨日は10万枚を超えるなど、出来高を伴った調整によってヘッジ対応の動きには一巡感が意識されそうだ。また、テクニカル面では52週移動平均線を一時割り込んだものの、その後の切り返しで同線を支持線としたトレンドを形成。8月下旬からの上昇部分を帳消しにしたことで仕切り直しに期待したい。

昨日のNT倍率は先物中心限月で14.27倍に低下し、8月下旬のボトム水準まで下げてきており、NT倍率の上昇局面で積み上がったNTスプレッドのリバランスも一巡したと考えられる。また、米国では半導体株が買われ、SOX指数が4営業日ぶりに反発したことも、やや日経平均型優位の展開につながる要因になろう。米債務上限問題や中国の不動産市場を巡る金融不安で、買い一巡後はこう着感が強まる可能性はあるものの、ボトム水準からのNTロングも意識されよう。なお、VIX指数は21.30に低下しているが、25日線を上回って推移しており、不安心理は根強い。

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