東京株式(前引け)=続落、リスク回避の動き続き朝高後に軟化
6日前引けの日経平均株価は前営業日比278円06銭安の2万7544円06銭と続落。前場の東証1部の売買高概算は8億3640万株、売買代金概算は1兆8826億円。値上がり銘柄数は1429、対して値下がり銘柄数は667、変わらずは82銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、朝方は前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が上昇したことを受け主力株中心に幅広く買いが優勢となったが、その後は売り圧力が強まり日経平均はマイナス圏に沈んだ。原油市況の上昇が顕著となっており、これが企業のコスト増加につながるとの思惑や、米長期期金利が再び上昇歩調を強めていることに対する警戒感も強い。中国不動産大手・恒大集団のデフォルトリスクに対する懸念もくすぶっている。日経平均の下げ幅は一時300円を上回った。なお、商いは活況で前場の売買代金は1兆9000億円近くに膨らんだ。
個別では売買代金トップの日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>など海運株が安く、ファーストリテイリング<9983>の下値模索が続いている。トヨタ自動車<7203>も軟調。ソニーグループ<6758>も売りに押された。武田薬品工業<4502>の下げも目立つ。三菱自動車工業<7211>が急落したほか、ラウンドワン<4680>も大幅安。半面、任天堂<7974>が高く、キーエンス<6861>も上昇した。ダイキン工業<6367>も高い。住友大阪セメント<5232>が急騰、太平洋セメント<5233>も物色人気。タツモ<6266>が大幅高となり、TSIホールディングス<3608>の上げも目立った。