本日注目すべき【好決算】銘柄 ローツェ、コーテクHD、SBI (11日大引け後 発表分)

注目
2021年10月12日 7時01分

11日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

ローツェ <6323>   ★今期経常を47%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も20円増額

◆22年2月期上期(3-8月)の連結経常利益は前年同期比61.5%増の72.7億円に拡大し、従来予想の53億円を上回って着地。部品調達コストや輸送コストの増加による利益面への影響が想定より限定的だったことが上振れの要因。

併せて、通期の同利益を従来予想の100億円→148億円に47.1%上方修正。増益率が18.6%増→74.5%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。旺盛な半導体需要を追い風に、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の45円→65円(前期は30円)に大幅増額修正した。

柿安本店 <2294>   ★上期経常を44%上方修正

◆22年2月期上期(3-8月)の連結経常損益を従来予想の8億円の黒字→11.5億円の黒字(前年同期は1.9億円の赤字)に43.9%上方修正した。コスト対策が奏功したうえ、新型コロナ感染症に係る感染拡大防止協力金を計上したことが利益を押し上げた。

養命酒 <2540>   ★上期経常を33%上方修正

◆22年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の5.1億円→6.8億円に33.3%上方修正。増益率が13.8%増→51.8%増に拡大する見通しとなった。広告販促費や諸経費の一部を下期に繰り越したことが上振れの要因。

コーテクHD <3635>   ★上期経常を19%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の210億円→250億円に19.0%上方修正。増益率が37.4%増→63.5%増に拡大し、従来の2期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。パッケージゲームでリピート販売が堅調だったことに加え、スマートフォンゲーム「三國志 覇道」が引き続き好調だったことが要因。IP許諾によるロイヤリティ収入の高い水準が続いたことも上振れに貢献した。

ココナラ <4176> [東証M]  ★前期経常を28%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆21年8月期の経常損益(非連結)を従来予想の4600万円の黒字→5900万円の黒字(前の期は8300万円の赤字)に28.3%上方修正し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。プロダクト機能開発に注力し、マーケティング施策やマスメディアなどを通じたユーザー層の取り込みを推進したことで、スキルマーケット「ココナラ」事業の流通高が順調に推移したことが要因。

エコス <7520>   ★上期経常を34%上方修正

◆22年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の24億円→32.1億円に33.8%上方修正。減益率が25.9%減→1.0%減に縮小する見通しとなった。新型コロナウイルス感染拡大による生活習慣の変化に伴う需要の高まりが収益環境に追い風となった。

SBI <8473>   ★非開示だった上期税引き前は93%増で15期ぶり最高益更新へ

◆非開示だった22年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比92.6%増の1050億円(予想レンジ中値)に拡大し、15期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。金融サービス事業の業績が伸長したことに加え、7-9月期における投資先上場株式の株価上昇、新たな資金調達を実施した複数の未上場企業で1株当たり評価額が大きく上昇したことによる評価益の計上、投資先企業に対して行われたM&Aに伴う持ち分売却益の発生などが利益拡大の背景となる。

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