Jフロントはカイ気配スタート、3~8月期最終19億円の赤字も収益環境改善で買い戻し
J.フロント リテイリング<3086>はカイ気配スタートとなった。百貨店業界は新型コロナウイルスの影響で大苦戦を強いられているが、9月末の緊急事態宣言解除に加え、足もとで新型コロナ感染者数が急減していることから、今後の業績動向にマーケットの注目度も高い。そうしたなか、同社は12日取引終了後に21年3~8月期決算を発表、最終損益が19億9500万円の赤字(前年同期は163億1100万円の赤字)と損失幅が縮小した。4~6月期の休業が響いているほか、夏場の感染第5波の影響も拭えない状況にあるが、22年2月期通期ベースの最終損益は10億円の黒字予想を据え置いている。コスト管理などの合理化努力を推進する一方、ワクチン普及効果から下期の消費回復を見込んでいる。前日は決算発表前に買いポジションを減らす動きがでて株価を5%超下げていたが、きょうは不安心理後退を背景に同社株への買い戻しを誘発する流れとなっている。