株価指数先物【引け後コメント】 断続的なインデックス買いによって2万9000円を回復

市況
2021年10月15日 17時51分

大阪12月限

日経225先物 29120 +550 (+1.92%)

TOPIX先物 2028.0 +39.5 (+1.98%)

日経225先物(12月限)は前日比550円高の2万9120円で取引を終了。寄り付きは2万8800円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万8730円)を上回って始まった。その後、2万8730円と上げ幅を縮めたものの、断続的なインデックス買いが継続。前場半ば辺りから上昇基調を強めると、ランチタイムでは2万8980円まで上げ幅を広げ、現物市場の後場寄り付き後には2万9000円を回復した。買い一巡後は2万8950円近辺でこう着を続けていたものの、引けにかけてショートカバーと見られる商いから一段高となり、一時2万9150円まで買われた。

米国市場では予想を下回った9月の米生産者物価指数(PPI)が先行きのインフレ懸念を和らげ、米長期金利の低下を背景に半導体株主導の上昇となった。

東京市場でもこの流れを引き継ぐ格好で買い先行となり、日経225先物は上値抵抗として意識されていた75日移動平均線を明確に上放れた。買い一巡後はこう着感の強い値動きとはなったものの、断続的なインデックス買いによって底堅さをみせた格好だ。

また、週末要因により積極的な売買が手控えられやすい需給状況のなか、2万9000円回復で短期的にショートの動きはあったものの下値は限られ、反対に引けにかけてのショートカバーにつながったようである。

NT倍率は先物中心限月で14.35倍で終えた。一時14.39倍に上昇する場面があったものの、5日、75日線に上値を抑えられたチャート形状だった。指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引する格好ではあったが、東証1部の値上がり数は全体の9割を占めている。東証1部の売買高は連日で11億株台と低水準であり、インデックスに絡んだ商いによる指数への影響度は大きい。

手口面では、日経225先物はABNアムロが2950枚、JPモルガンが850枚、フィリップが490枚程度の売り越しに対して、野村が1340枚、シティが980枚、BofAが870枚、ドイツが730枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが1770枚、ABNアムロが1300枚、BNPパリバが1190枚程度の売り越しに対して、BofAが1550枚、野村が1290枚、ゴールドマンが1060枚、みずほが1000枚程度の買い越しだった。ABNアムロ、ソジェン、BNPパリバなどは引き続き裁定買い(先物売り・現物買い)の売買。一方で、BofAによるショートカバーとみられる売買が継続している。

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