<動意株・18日>(大引け)=マルマエ、北の達人、鉄人化計画など
マルマエ<6264>=大幅高で3日続伸。15日の取引終了後に発表した9月度の月次受注残高が前年同月比53.7%増の20億円となり20億円台に乗せたことが好感されている。半導体分野で出荷検収が好調に推移するなか、受注が更に高水準であったことが牽引した。同社では、半導体分野の受注について、好調な市場環境を背景に生産能力を超える受注が続いているとし、当面は好調に推移すると予想。一方、FPD分野は、受注と出荷検収がともに順調としており、当面、中小型OLEDを中心に好調な受注が予想されるとしている。
北の達人コーポレーション<2930>=商い増勢で3日続伸。健康食品や化粧品などを自社企画し、製造をアウトソーシングするビジネスモデルで収益成長を続けてきたが、21年2月期は新型コロナウイルスの影響で5期ぶりの減益決算を強いられた。しかし、足もとでは業績回復色が強い。前週末15日取引終了後に発表した22年2月期上期(21年3~8月)決算は営業利益が9億8300万円だった。約7割を占める定期顧客の継続購入の動きが収益を支えている一方、新規獲得件数が前年同期から倍増している。なお、通期営業利益18億7100万円に対する進捗率は53%となった。
鉄人化計画<2404>=ストップ高。同社は首都圏でカラオケルームを運営するほか飲食事業を展開しており、昨年来新型コロナウイルスの影響で収益環境は逆風に晒されていた。しかし、足もとは改善傾向がみられる。前週末15日取引終了後に発表した21年8月期決算は営業損益が1億4400万円の赤字だった。前期は8億1500万円の赤字であったが、そこから6億円以上の損失幅縮小となった。新型コロナの感染第5波が収束したことで当面は集客数の増加が見込まれる。22年8月期業績見通しについては開示していないものの、決算内容の改善を受けて上値を見込んだ短期資金の攻勢や空売りの買い戻しを誘発している。
日本エアーテック<6291>=マドを開け急伸。9月28日以来3週間ぶりに1300円台乗せとなった。半導体やバイオ業界向けを主要販売先にクリーンルーム及びその関連機器を展開、独自の高い技術力を武器に需要を取り込んでいる。世界的に半導体設備増強の動きが加速するなか、収益環境は良好。また、バイオ向けでは気密性の高いバイオハザード対策関連や細胞加工施設(CPF)などで需要を捉えている。21年12月期営業利益は期中増額修正を経て15億8000万円(前期比12%増)見通しと好調だが、一段の上振れが有力視されている。
ココナラ<4176>=急反騰。前週末15日の取引終了後、22年8月期業績予想を発表し、営業損益は12億9000万円の赤字と前期から一転赤字に転落する見通しとなった。一方、営業収益は36億5000万円(前期比32.9%増)と引き続き大幅な伸びを見込むことから、中長期の成長を期待した買いを呼び込んでいるようだ。テレビCMなどのマーケティング投資を大幅に拡大するほか、人材への投資も継続していく。会社側では、中短期的には利益の計上を重視せず、効率的な財務構造や財務規律は維持しながらも流通高、営業収益の拡大を優先する方針としている。なお、同時に発表した21年8月期決算は、営業収益27億4600万円(前の期比54.7%増)、営業利益8900万円(前の期8000万円の赤字)だった。
住石ホールディングス<1514>=大幅高。前週末15日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を101億円から110億円(前期比12.5%増)へ、営業利益を3億7000万円から15億円(前期6300万円の赤字)へ、純利益を3億8000万円から15億円(同9400万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。石炭事業、新素材事業及び採石事業とも業績は堅調に推移しており、また豪州ワンボ炭鉱からの受取配当金が増加する見通しであることが要因としている。
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