米Grayscale、GBTCのETF転換をSECに正式申請【フィスコ・ビットコインニュース】

通貨
2021年10月20日 12時36分

世界最大の暗号資産運用会社であるGrayscale Investmentsは19日、ビットコイン投資信託(GBTC)をビットコインETF(上場投資信託)に転換する申請を正式に米証券取引委員会(SEC)に提出したと発表した。ニューヨーク証券取引所のArcaがSECに正式な書類を申請したようだ。

Grayscale Investmentsは、2013年に設立され、現時点で5300億ドル以上の資産を運用しているという。現在、GBTCは世界最大のビットコイン投資信託であり、流通している全ビットコインの約3.44%(約64万枚)を保有している。また、運用資産は約400億ドルに達し、全米50州の個人や機関投資家からの投資を受けているようだ。

GrayscaleのETFグローバル責任者であるDave LaValle氏は、「GBTCは、物理的にバックアップされたビットコイン投資信託に対する投資家の強い需要があることを証明している。規制当局が先物を保有するETFを承認していれば、現物価格を反映するETFにも違和感はないはずだ。」と述べた。

米SECは15日、米資産運用会社のProSharesのビットコイン先物ETFを米国で初めて承認し、19日に取引が開始された。GrayscaleがETFへの転換を計画している投資信託は、ProSharesのビットコイン先物ETFと異なり、ビットコインの現物価格に連動するものである。

SECのゲンスラー委員長は、投資家保護の観点においてビットコイン先物ETFはビットコイン現物ETFよりも優位であると考えを示していた。ただ、2013年以来、Grayscaleは世界最大かつ最も透明性の高いGBTCを構築し続けており、GBTCの整備されたコンプライアンス体制が一定の評価を受ける可能性があると期待が集まっているようだ。ビットコイン先物ETFが承認されて間もないが、今後はビットコイン現物ETFが承認されるかに引き続き注目が集まっていくだろう。

《TY》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.