話題株ピックアップ【夕刊】(2):ブイキューブ、キッコマン、SBテク
■ブイキューブ <3681> 1,615円 +14 円 (+0.9%) 本日終値
ブイキューブ<3681>が続伸。同社は19日取引終了後に、東日本電信電話(東京都新宿区)が整備した東日本地域における災害発生時の通信サービスの早期復旧に向けた指揮統制システムに、オペレーションテーブル「V-CUBE Board」と拠点間情報共有システム「V-CUBE コラボレーション」による緊急対策ソリューションが採用されたと発表。「V-CUBE Board」は大画面のタッチパネルを中央に備えたオペレーションテーブルであり、「V-CUBE コラボレーション」は遠隔グループワークのDXとコストダウンを追求したシステム。NTT東日本からは今回、現場の映像などあらゆる形式の情報を集約し、画面に表示させて全体で可視化・一元化できる点などが評価されたとしている。
■キッコーマン <2801> 9,570円 +80 円 (+0.8%) 本日終値
キッコーマン<2801>は6日続伸で年初来高値を更新。同社は19日、千葉県野田市に新工場を建設すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。新工場は、販売が好調なしょうゆ関連調味料事業の生産体制強化・再構築などによる省エネや省人化、生産性を約3倍に高めることを目的として建設するもので、総投資額は約110億円を予定。なお、新工場は2022年6月に着工し、24年4月の生産開始を予定している。
■SBテクノロジー <4726> 2,923円 +18 円 (+0.6%) 本日終値
SBテクノロジー<4726>が続伸。午前11時ごろ、クラウドソリューションブランド「clouXion(クラウジョン)」に、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を支援するパッケージプラン「clouXion for Microsoft Teams」を追加し、提供を開始したと発表。同パッケージは、同社が実施した顧客アンケートのなかから特にニーズの高かった情報共有促進機能や社内申請業務の電子化、チャットボットによるヘルプデスク対応機能などをMicrosoft Teams上にアプリ化し、課題別のプランにしたもの。社内情報を集約し利活用を推進する「情報利活用パック」、設定や管理を自動化し管理者の運用負荷軽減を実現する「運用自動化パック」、その両方を合わせた「DX推進パック」が用意されているという。
■横河電機 <6841> 2,214円 +5 円 (+0.2%) 本日終値
横河電機<6841>はしっかり。19日の取引終了後、NTTコミュニケーションズ(東京都千代田区)と、製造業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する「共同利用型OTクラウドサービス」の共同開発及び提供に関する業務提携を締結したと発表。横河電が得意とするOT(オペレーション・テクノロジー)領域とNTTコムが強みとするIT領域の知見を融合させ、生産制御システム・製造実行システムのクラウドサービス化とその発展型の「共同利用型OTクラウドサービス」の提供を目指すという。両システムのクラウドサービス化は22年2月に実証実験を開始し、22年度中のサービス開始を目指すとしており、「共同利用型OTクラウドサービス」については22年度中に共同実験に着手し、24年度中のサービス提供を目指すとしている。
■BEENOS <3328> 3,265円 +5 円 (+0.2%) 本日終値
BEENOS<3328>が5日続伸。同社は10時ごろ、子会社のBEENOS Travelがメトロエンジン(東京都港区)とともに運営する7泊以上の長期滞在専門予約サイト「Monthly Hotel」が、スーパーホテル(大阪市西区)との提携を開始したと発表。「Monthly Hotel」は全国44都道府県、500施設以上が参画中の長期滞在専門のホテル予約サイト。スーパーホテルが運営する店舗のほか、スーパーホテルグループのスーパー・コート(大阪市西区)が運営するグループ宿泊(1室2名~9名)特化型ホテル「WELLSTAY難波」も掲載を開始している。
■トヨタ自動車 <7203> 2,031.5円 +1.5 円 (+0.1%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>など自動車株が高い。この日の東京外国為替市場で、1ドル=114円60銭台まで円安が進行。17年11月以来、約4年ぶりの円安水準となっている。トヨタの22年3月期の想定為替レートは1ドル=105円に設定されており、足もとの円安進行は業績への追い風になるとの期待が出ている。
■川崎重工業 <7012> 2,347円 -233 円 (-9.0%) 本日終値 東証1部 下落率4位
川崎重工業<7012>が大幅続落。19日の取引終了後、グループ会社のカワサキ・レール・カー製のワシントン地下鉄車両が脱線事故を起こした問題について、米国家運輸安全委員会(NSTB)が現在原因の調査を行っていると発表しており、先行き不透明感が懸念されているようだ。前日19日に、既に複数のメディアが同件について報じていたことから同社株は大幅安となったが、きょうも引き続き大きく売られる展開となっている。
■リョービ <5851> 1,228円 -44 円 (-3.5%) 本日終値
リョービ<5851>は続落し年初来安値を更新した。19日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を2110億円から2020億円(前期比18.1%増)へ、営業損益を23億円の黒字から18億円の赤字(前期17億8900万円の赤字)へ、最終損益を22億円の黒字から6億円の赤字(同6億9700万円の赤字)へ下方修正し、あわせて25円を予定していた期末配当を10円に引き下げたことが嫌気された。ダイカスト事業の得意先である自動車メーカーからの受注が回復しつつあることを考慮して従来予想を作成していたが、国内外各地域での半導体不足に加え、21年後半からの新型コロナウイルス感染症再拡大に伴う、東南アジア地域を中心とした自動車部品の製造が滞った影響を受け、各自動車メーカーが生産調整を続けていることが要因。また、中国における電力不足も響くとしている。なお、年間配当は20円(前期無配)となる予定だ。
株探ニュース