ネットフリックスが決算受け下落 アナリストの投資判断引き下げも=米国株個別

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2021年10月20日 22時55分

ネットフリックス<NFLX>が前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。加入者数が438万人増と予想を上回る増加を示した。韓国ドラマ「イカゲーム」が大ヒットとなり、アジアでの加入者が伸びた。

9月に相次いで投入した番組は同社の今年の流れを変えた。1-6月の会員数はわずか550万人増と、2013年以来の低い伸びとなっていたが、7、8月も人気番組の続編が新たに放映されなかったため、会員数の伸び鈍化が長引くと懸念されていたが、イカゲームに加え、「ペーパー・ハウス」や「セックス・エデュケーション」の新シリーズが多くの加入者を呼び込んだ。

ただ、株価は冴えない反応。今回の決算を受けてアナリストが投資判断を「中立」に引き下げている。第4四半期の有料会員数の見通しは850万人増と予想を上回る見通しを示しているが、8月以降の株価の上昇で十分過ぎるくらい織り込まれていると指摘している。一方、第4四半期の力強いコンテンツ配信計画は加入者の増加を促すだろうとも言及した。

目標株価は従来の590ドルを据え置いている。現行水準よりも7.5%低い水準。

(7-9月・第3四半期)

・1株利益:3.19ドル(予想:2.56ドル)

・売上高:74.8億ドル(予想:74.8億ドル)

・営業利益:17.6億ドル(予想:15.6億ドル)

・FCF:-1.06億ドル(予想:+0.69億ドル)

・有料会員:+438万(予想:+372万)

(10-12月・第4四半期見通し)

・1株利益:0.80ドル(予想:1.10ドル)

・売上高:77.1億ドル(予想:76.8億ドル)

・営業利益率:6.5%(予想:10.5%)

・有料会員:+850万(予想:+832万)

(NY時間09:43)

ネットフリックス<NFLX> 624.54(-14.46 -2.26%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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