株価指数先物【引け後コメント】 Cスイスは下落局面においてショートカバーを進めた格好

市況
2021年10月21日 17時47分

大阪12月限

日経225先物 28730 -550 (-1.87%)

TOPIX先物 2001.0 -28.0 (-1.37%)

日経225先物(12月限)は前日比550円安の2万8730円で取引を終了。寄り付きは2万9210円とシカゴ日経平均先物清算値(2万9300円)を下回って始まると、寄り付き直後には一時2万9050円まで下落幅を広げる場面があった。売り一巡後は、25日移動平均線水準で下げ渋り、2万9150円~2万9200円辺りでの保ち合いで推移。ただし、現物の後場寄り付き直後から断続的なインデックス売りが集中し一段安となると、あっさり2万9000円を割り込み、その後2万8680円まで売られた。

米国市場ではNYダウが一時最高値を更新する一方で、米長期金利の上昇を背景に半導体株の一角が売られており、東京市場でも指数インパクトの大きい東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>が弱い動きとなった。オランダのASMLホールディングADR<ASML>が予想を下回る決算を受けて4%を超える下落となったことも、半導体株への重荷となったようだ。ただし、それでも前場の段階では売り一巡後の底堅さは意識されており、後場に入り一気に仕掛けられた格好だろう。

日経225先物は25日線を割り込んだことから、目先的には75日線が位置する2万8385円辺りまでの調整は想定しておく必要がありそうだ。なお、これまで大きくトレンドが出るタイミングでは、クレディスイス経由のショートがみられていたものの、本日は日経225先物では、みずほが3650枚、野村が1660枚、UBSが930枚、BfoAが570枚程度の売り越しだった。みずほ経由の売りの影響が大きかったほか、買い越し基調を続けていたBfoAは若干ロングを外した格好。

一方で、買い方はABNアムロが2740枚、ソジェンが1760枚程度買い越しており、裁定解消売り(先物買い・現物売り)による商いとみられる。その他では、ゴールドマンが1020枚、クレディスイスが1020枚程度の買い越しだった。クレディスイスはTOPIX先物についても950枚程度買い越しており、下落局面においてショートカバーを進めたもよう。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.35倍に低下して終えた。75日線水準での攻防を見せていたが、結局は前回同様、同線を支持線とする格好で跳ね返されている。

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