株価指数先物【引け後コメント】 NT倍率は先物中心限月で一時14.47倍に上昇し75日線を突破

市況
2021年10月29日 17時45分

大阪12月限

日経225先物 28780 +20 (+0.06%)

TOPIX先物 1992.5 -3.0 (-0.15%)

日経225先物(12月限)は前日比20円高の2万8780円で取引を終了。寄り付きは2万8780円とシカゴ日経平均先物清算値(2万8905円)を大きく下回って始まった。米国では取引終了後に予想を下回る決算を発表したアップル<AAPL>とアマゾン・ドット・コム<AMZN>が時間外取引で下落。グローベックスの米株先物も弱い値動きで推移するなかでショートが強まり、前場半ばには一時2万8470円まで下落幅を広げる場面がみられた。

ただし、支持線として意識される75日移動平均線まで調整したほか、中国恒大がドル建て債の利払いを行ったとの報道をきっかけにショートカバーが強まり、前引けにかけてプラスに転じると、ランチタイムでは2万9030円まで上昇。とはいえ2万9000円はキープできず、後場は5日、25日線水準での保ち合いとなった。

日経225先物は、アップルなどの時間外での下落を手掛かりにショートを仕掛けられたものの、75日線までの調整を経てショートカバーの動きをみせた。ただし、31日の衆院選を控えポジションを大きく傾ける動きはなく、短期的な売買によるリバランスの動きにとどまっており、カバー一巡後はこう着感の強い値動きだった。ナスダック100先物は100ポイント安程度で推移していたものの、後場に入り改めてショートを仕掛ける動きはみられなかった。

日経225先物は概ね2万8500円~2万9000円水準での保ち合いではあったが、好決算銘柄を買う動きからソニーグループ<6758>やオムロン<6645>、キーエンス<6861>は終日プラス圏での推移だった。この影響もあって、NT倍率は先物中心限月で一時14.47倍に上昇する場面もあり、14.44倍で終えた。抵抗線として意識されている75日線を上回って終えたことで、今後NTロングの動きが強まるかが注目されよう。

手口面では、日経225先物はクレディスイスが1030枚、モルガンSが860枚、ソジェンが690枚、ゴールドマンが690枚程度の売り越しに対して、野村が970枚、SBIが890枚、みずほが620枚、大和が390枚程度の買い越しだった。TOPIX先物は野村が1520枚、ゴールドマンが760枚、モルガンが460枚、SMBC日興が450枚程度の売り越しに対して、BofAが1140枚、UBSが840枚、三菱UFJが840枚程度の買い越しだった。クレディスイスによるショートの動きが目立ってきており、レンジ内での推移ながらも日中の値動きは荒くなりやすい。

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