本日注目すべき【好決算】銘柄 日本製鉄、東レ、ウシオ電 (2日大引け後 発表分)

注目
2021年11月4日 7時01分

2日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

日本製鉄 <5401>   ★今期最終を41%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆22年3月期の連結最終損益を従来予想の3700億円の黒字→5200億円の黒字(前期は324億円の赤字)に40.5%上方修正。従来の14期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。鋼材価格の改善に加え、グループ会社の損益好転などが上振れの要因となる。

第一建設 <1799> [JQ]  ★上期経常を56%上方修正

◆22年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の10億円→15.5億円に55.5%上方修正。減益率が67.6%減→49.5%減に縮小する見通しとなった。線路メンテナンス工事用大型保線機械の検査と修繕費の一部が下期へずれ込むことに加え、コスト削減が進んだことが要因。

シミックHD <2309>   ★前期経常を41%上方修正・3期ぶり最高益更新へ

◆21年9月期の連結経常利益を従来予想の36億円→50.9億円に41.4%上方修正。増益率が25.6%増→77.6%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。前期業績の上方修正は7月に続き、2回目。新型コロナウイルスワクチン接種支援業務が拡大したことが上振れの主因。

東レ <3402>   ★上期最終を35%上方修正・5期ぶり最高益更新へ

◆22年3月期上期(4-9月)の連結最終利益を従来予想の450億円→609億円に35.3%上方修正。増益率が10倍→14倍に拡大し、5期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。機能化成品事業を中心に業績が堅調に推移するなか、持ち分法による投資利益の増加や法人所得税費用の減少などが利益を押し上げた。

ダイニック <3551>   ★上期経常を64%上方修正

◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の5億円→8.2億円に64.0%上方修正。増益率が63.4%増→2.7倍に拡大する見通しとなった。海外市場を中心とした市況が想定以上に回復していることに加え、原価低減効果が上振れの要因。

カナミックN <3939>   ★今期経常は12%増で11期連続最高益、0.5円増配へ

◆21年9月期の連結経常利益は前の期比22.6%増の8.2億円で着地。続く22年9月期も前期比12.2%増の9.3億円に伸び、11期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期も主力のカナミッククラウドサービスの導入が増加し、13.0%の増収を見込む。

同時に、今期の年間配当は前期比0.5円増の3円に増配する方針とした。併せて、24年9月期に営業利益17億円(21年9月期は8.4億円)を目標とする中期経営計画を策定。

サンユウ <5697> [東証2]  ★今期経常を35%上方修正、配当も6円増額

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の5億4000万円→7億3000万円に35.2%上方修正。増益率が53.0%増→2.1倍に拡大する見通しとなった。自動車業界や建産機業界の生産回復を受けて、磨き棒鋼などの受注が想定より伸びる。材料価格の値上げに伴う販売価格への転嫁や固定費抑制も上振れに貢献する。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の14円→20円(前期は6円)に大幅増額修正した。配当利回りは3.88%に上昇。

IDEC <6652>   ★今期経常を48%上方修正・4期ぶり最高益、配当も30円増額

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の62億円→92億円に48.4%上方修正。増益率が51.1%増→2.2倍に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。半導体関連、自動車関連、工作機械、ロボット業界などの需要が拡大するなか、主力のスイッチ事業を中心に受注が大幅に増加することが要因。固定費削減の進展も利益を押し上げる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の50円→80円(前期は50円)に大幅増額修正した。配当利回りは3.18%に上昇。

ウシオ電機 <6925>   ★今期経常を19%上方修正

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の105億円→125億円に19.0%上方修正。増益率が3.1倍→3.7倍に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は6月に続き、2回目。フラットパネルディスプレー市場や半導体市場でのリプレイスランプ需要が引き続き好調に推移するなか、製品構成の良化に加え、継続的な原価改善や経費抑制が寄与し、採算が大きく改善する。

日本電子 <6951>   ★上期経常を57%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の30億円→47億円に56.7%上方修正。増益率が4.5%増→63.8%増に拡大し、従来の2期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。想定以上の円安進行に加え、原価率の改善などが寄与した。また、米国における新型コロナ感染拡大の影響を受けた中小企業向け支援策で子会社の融資が債務免除となり、補助金収入を計上したことも利益を押し上げた。

東京精密 <7729>   ★今期経常を20%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も38円増額

◆22年3月期第の連結経常利益を従来予想の220億円→265億円に20.5%上方修正。増益率が38.7%増→67.0%増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。半導体製造装置部門、計測機器部門ともに業績が想定より伸びることが寄与。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の130円→168円(前期は104円)に増額修正した。配当利回りは3.49%に上昇。

クロップス <9428>   ★上期経常を一転16%増益に上方修正・最高益更新へ

◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の9.7億円→12.6億円に30.6%上方修正。従来の11.1%減益予想から一転して16.1%増益を見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。移動体通信事業で端末価格が安定したほか、利益率の高いライフデザイン商材などの販売を強化したことが寄与。卸事業で文具・生活用品を中心に採算を重視した販売方針へ転換したことも上振れにつながった。

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