話題株ピックアップ【昼刊】:ユニシス、ウシオ電、富士フイルム

注目
2021年11月4日 11時42分

■デクセリアルズ <4980>  3,290円  +450 円 (+15.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

デクセリアルズ<4980>が大幅続伸。1日取引終了後に業績の増額修正や増配、自社株買いの実施を発表したことが好感され2日に株価はストップ高と急伸した。この日も買い人気は続き、株価は2日に比べ一時17%の上昇となった。岩井コスモ証券は2日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を3000円から3430円に引き上げた。22年3月期の連結業績予想は営業利益が119億円から210億円(前期比85.2%増)へ引き上げられた。異方性導電膜や電動工具などに使われるリチウム2次電池向け表面実装型ヒューズなどが伸びた。修正後の営業利益予想は、今期を初年度とする3カ年中期経営計画の最終年度の目標を25%上回る水準であり、同証券では「追い風の力強さが確認できた」と指摘。今3月期の同利益は213億円への一段の上乗せを見込み、23年3月期は240億円を予想している。

■日本ユニシス <8056>  3,610円  +370 円 (+11.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

日本ユニシス<8056>が急反騰。2日の取引終了後に発表した22年3月期上期(4~9月)の連結決算(国際会計基準)で、税引き前利益が前年同期比18.6%増の139億500万円と2ケタ増益となったことが好感されている。企業の投資意欲が旺盛なデジタルトランスフォーメーション(DX)関連の案件が拡大したシステムサービス部門が業績を牽引した。また、アウトソーシングビジネスでは、EC向けプラットフォームサービスや金融機関向けプラットフォームサービスが好調だった。販管費は増加したものの、利益率の高いサービスの伸長で吸収した格好だ。

■東京精密 <7729>  5,250円  +440 円 (+9.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

東京精密<7729>が大幅に5日続伸となっている。同社は2日取引終了後に、22年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しを前期比70.1%増の265億円(従来予想は220億円)に引き上げたことなどが好感されているようだ。売上高の見通しも同31.8%増の1280億円(従来予想は1180億円)に上方修正。国内外で新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が進みモノづくり業界全般に設備投資が緩やかな回復に転じるなか、半導体製造装置部門及び計測機器部門の売り上げが当初見込みを上回る見通しだとしている。あわせて、中間配当及び期末配当をそれぞれ従来計画比19円増額の84円にすると発表。これにより年間配当が従来計画比38円増額の168円(前期は104円)となることも好材料視されている。

■ウシオ電機 <6925>  2,301円  +189 円 (+9.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

ウシオ電機<6925>が大幅に3日続伸し、年初来高値を更新している。同社は2日取引終了後に22年3月期連結業績予想について、売上高1500億円(前期比26.5%増)は据え置いたものの、営業利益を90億円から110億円(同14.0倍)へ、純利益を80億円から100億円(前期は6億8700万円の赤字)へ上方修正すると発表しており、好感されている。一部事業で半導体や電子部品不足による生産への影響や顧客からの受注減の影響を受けているものの、フラットパネルディスプレー市場や半導体市場でのリプレイスランプ需要が引き続き好調に推移している。製品構成の変化による利益率向上に加え、継続的に原価改善や経費抑制に取り組むことで、各利益は当初の見通しを上回る見込みとしている。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は65億6600万円(前年同期は10億6800万円の赤字)だった。

■シミックHD <2309>  1,674円  +129 円 (+8.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

シミックホールディングス<2309>は大幅高で3連騰、1500円を軸としたもみ合いから上放れ、テクニカル的にも13週・26週移動平均線のゴールデンクロス示現が目前となっている。同社は臨床試験支援の国内最大手で、製薬会社向け新薬臨床試験受託事業で高実績。足もとでは新型コロナワクチン接種の自治体支援業務が売り上げに寄与し、業績は会社側の想定を超えて好調に推移している。2日取引終了後、21年9月期業績の上方修正を発表、営業利益は従来予想の35億円から49億2000万円(前の期比89%増)に大幅増額しており、これがポジティブサプライズとなった。営業利益は19年9月期に達成した44億500万円を上回り、2期ぶりの過去最高利益更新となる。

■IDEC <6652>  2,719円  +200 円 (+7.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

IDEC<6652>は急伸し年初来高値を更新。2日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を600億円から690億円(前期比27.8%増)へ、営業利益を62億円から92億円(同2.3倍)へ、純利益を40億円から69億円(同2.5倍)へ上方修正し、あわせて中間・期末各25円の年50円としていた配当予想を各40円の年80円(前期50円)へ引き上げたことが好感されている。上期において国内外主力全地域で半導体関連・自動車関連・工作機械・ロボット業界などの需要が急拡大したことに伴い、主力のスイッチ事業を中心に受注・売り上げが大幅に増加したことが要因。また、引き続き固定費の削減に努め、収益の向上への取り組みも寄与する見通し。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高348億5600万円(前年同期比37.3%増)、営業利益48億5300万円(同3.0倍)、純利益35億2600万円(同3.2倍)だった。

■日本電子 <6951>  9,250円  +620 円 (+7.2%)  11:30現在

日本電子<6951>が急反発している。2日の取引終了後、22年3月期上期(4~9月)の連結経常利益を従来予想の30億円から47億円(前年同期比63.8%増)へ上方修正すると発表。従来の2期連続での上期の過去最高益予想を更に上乗せしており、これを好感する買いが入っている。想定以上に円安が進行したことに加え、原価率の改善などが寄与した。また、米国における新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた中小企業向けの支援策で米国子会社の融資が債務免除となり、補助金収入を計上したことも利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の85億円(前期は65億5000万円)を据え置いた。

■サンリオ <8136>  2,832円  +178 円 (+6.7%)  11:30現在

2日に決算を発表。「今期経常を一転黒字に上方修正」が好感された。

サンリオ <8136> が11月2日大引け後(16:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は6.3億円の黒字(前年同期は19.3億円の赤字)に浮上し、従来の10億円の赤字予想から一転黒字で着地。併せて、通期の同損益を従来予想の4億円の赤字→5億円の黒字(前期は17.3億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。ただ、通期の連結最終損益は従来予想の21億円の黒字→15億円の黒字(前期は39.6億円の赤字)に28.6%下方修正した。

⇒⇒サンリオの詳しい業績推移表を見る

■Zホールディングス <4689>  781円  +47.8 円 (+6.5%)  11:30現在

2日に決算を発表。「上期税引き前が22%増益で着地・7-9月期も30%増益」が好感された。

Zホールディングス <4689> が11月2日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比22.3%増の1060億円に伸びた。

⇒⇒Zホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■富士フイルム <4901>  9,538円  +469 円 (+5.2%)  11:30現在

富士フイルムホールディングス<4901>が4日続伸。同社は午前9時5分に、22年3月期連結業績予想について、売上高を2兆5000億円から2兆5100億円(前期比14.5%増)へ、営業利益を2000億円から2200億円(同33.0%増)へ、純利益を1600億円から1750億円(同3.4%減)へ、年間配当予想を100円から110円(前期は100円)へ上方修正すると発表しており、これが好感されている。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は1078億6200万円(前年同期比91.0%増)だった。上期はメディカルシステム事業、バイオCDMO事業などのヘルスケア領域を中心に売り上げが伸びたとしている。

■横河電機 <6841>  2,375円  +114 円 (+5.0%)  11:30現在

横河電機<6841>が大幅反発。同社は2日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を3700億円から3750億円(前期比0.2%増)へ、営業利益を250億円から260億円(同17.7%減)へ上方修正すると発表しており、好感されている。純利益160億円(同16.8%減)の見通しは据え置いた。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は141億6700万円(前年同期比7.7%減)だった。上期は受注高が好調に推移している一方で、粗利率の悪化、助成金減少による反動、販管費の増加などにより、営業利益は前年同期比で11億円減少した。なお、同社の売上高と営業利益は日本の制御事業を中心に、第2四半期及び第4四半期に集中する傾向があるとしている。

■日本郵船 <9101>  8,930円  +420 円 (+4.9%)  11:30現在

日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手海運株が軒並み上値追い態勢にあり、業種別騰落率でも「海運」は東証1部33業種中でトップとなっている。グローバル物流の回復に加え、人手不足の問題も絡みコンテナ船運賃市況が高騰、海運セクターは業績変化率が際立っている。きょうは、前場取引終了後の昼休みの時間帯に川崎汽と郵船が相次いで決算発表を行う見通し。足もとでは好決算を受けた後場の株価に期待した買いを呼び込んでいる。PERは郵船3倍前後、川崎汽が2倍前後と超割安といってよく、加えて郵船は配当利回りが8%に達しており、インカムゲイン狙いの実需買いも根強いようだ。

■東レ <3402>  762.9円  +35.4 円 (+4.9%)  11:30現在

東レ<3402>は4日続伸している。2日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が600億円から702億円(前年同期比13倍)へ、純利益が450億円から609億円(同14倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。売上高は1兆650億円から1兆630億円(同24.2%増)へ下振れたものの、機能化成品事業などが堅調推移した。また、持ち分法による投資利益の増加や法人所得税費用の減少なども寄与した。

■アダストリア <2685>  2,187円  +86 円 (+4.1%)  11:30現在

アダストリア<2685>が大幅反発。同社は2日取引終了後に、10月の既存店売上高が前年同月比0.1%増で3カ月ぶりに前年同月を上回ったと発表しており、材料視されている。全店では同2.9%増となり、こちらも3カ月ぶりに前年同月を上回った。中旬まで気温が高く推移し、秋冬物の売り上げが鈍い状態が続いたものの、下旬の気温低下に伴って秋冬物が伸び、また外出需要が回復した。ブランド別ではグローバルワーク、ハレ、ページボーイ、ラコレなどが好調。アイテム別では人気商品のパンツの秋冬バージョンや、ニット、パーカーが売り上げの中心となり、雑貨ではロングブーツやブランケット、クリスマスツリーなどが人気としている。

■エービーシー・マート <2670>  5,640円  +160 円 (+2.9%)  11:30現在

エービーシー・マート<2670>が反発。同社は2日取引終了後、10月度の既存店売上高が前年同月比3.1%増となり、3カ月ぶりに上振れたと発表した。全店売上高は同4.0%増だった。前年比で日曜日が1日多い曜日並びとなり、月初から各地で緊急事態宣言が解除されたため、週末の人出が増えた。また、月半ばの気温低下により、秋物需要が高まった。商品別では運動会需要によりキッズシューズが大変好調だったとし、テレビCMの宣伝効果もあり、レディースシューズも好調だったとしている。

■シーズメン <3083>  1,490円  +600 円 (+67.4%) ストップ高   11:30現在

シーズメン<3083>がメタバース関連の人気筆頭として異彩を放っている。寄り付きから大口の買い注文に気配値で水準を切り上げる展開となり、午前11時過ぎに商いが成立、1490円ストップ高に買われた。株価は前営業日(2日)まで4営業日連続のストップ高を演じ、きょうで5営業日連続となるが、きょうは値幅制限拡大に伴い上限が600円高まで広げられている。株価は動意前の10月22日終値と比較して、わずか8営業日で約5倍となった。米フェイスブック<FB>のザッカーバーグCEOはメタバースでのアバターを使ったコミュニケーションサービス開発に傾注し新境地を開拓中、社名も10月28日付で「メタ」に変更するなど、その注力ぶりがうかがわれる。これに先立ってシーズメンは22日に業務提携を通じて「メタバースファッション事業」に進出すると発表、これが投機筋の琴線に触れた格好となっている。

■JALUX <2729>  2,106円  +400 円 (+23.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

JALUX<2729>はストップ高カイ気配。2日の取引終了後、SJフューチャーホールディングス(東京都千代田区)がJALUXに対して行う予定のTOBに関し、取締役会において賛同の意見を表明するとともに、株主に対して同TOBに応募することを推奨する旨の決議を行ったと発表した。なかで、TOB価格が1株2560円とされていることから、これにサヤ寄せする格好となっている。TOB開始は2022年2月上旬ごろを目指す。現在、SJフューチャーホールディングスは双日<2768>の100%子会社だが、今後TOB開始日までに日本航空<9201>が出資を行い、議決権割合をJALが50.50%、双日が49.50%とし、JALUXをJALの連結子会社とする予定。買い付け予定数は609万1166株(下限187万4100株、上限設定なし)。なおTOB成立後、JALUXは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は、JALUXを2日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■ワンダープラネット <4199>  2,150円  +400 円 (+22.9%) ストップ高   11:30現在

ワンダープラネット<4199>がストップ高まで買われている。同社は2日、参画するメディアミックスプロジェクト「テクノロイド」のティザーサイトが公開されたと発表しており、期待感が高まるかたちとなっているようだ。これは、サイバーエージェント<4751>やエイベックス<7860>グループのエイベックス・ピクチャーズ、音楽クリエイター集団「Elements Garden(エレメンツガーデン)」が共同で進行中のアニメ・ゲーム・音楽を連動させたプロジェクト。同社は同プロジェクトでゲーム開発・運営を担当している。

●ストップ高銘柄

クックビズ <6558>  1,950円  +400 円 (+25.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

ロボペイ <4374>  3,835円  +700 円 (+22.3%) ストップ高   11:30現在

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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