話題株ピックアップ【夕刊】(2):アズビル、横川電、ミネベア

注目
2021年11月4日 15時19分

■アズビル <6845>  5,250円  +305 円 (+6.2%)  本日終値

アズビル<6845>が大幅反発。2日の取引終了後、22年3月期の連結経常利益を従来予想の275億円から295億円(前期比12.0%増)に上方修正すると発表しており、これが好感された。アドバンスオートメーション事業の収益が上振れする見通しだ。国内外の製造装置市場を牽引役とする設備投資の回復継続が追い風になるほか、海外での積極的な顧客開拓の進展や新製品の投入及び更なる収益力強化の効果を見込む。なお、同時に発表した上期(4~9月)の同利益は前年同期比18.7%増の98億7200万円だった。

■IDEC <6652>  2,674円  +155 円 (+6.2%)  本日終値

IDEC<6652>は急伸し年初来高値を更新。2日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を600億円から690億円(前期比27.8%増)へ、営業利益を62億円から92億円(同2.3倍)へ、純利益を40億円から69億円(同2.5倍)へ上方修正し、あわせて中間・期末各25円の年50円としていた配当予想を各40円の年80円(前期50円)へ引き上げたことが好感された。上期において国内外主力全地域で半導体関連・自動車関連・工作機械・ロボット業界などの需要が急拡大したことに伴い、主力のスイッチ事業を中心に受注・売り上げが大幅に増加したことが要因。また、引き続き固定費の削減に努め、収益の向上への取り組みも寄与する見通し。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高348億5600万円(前年同期比37.3%増)、営業利益48億5300万円(同3.0倍)、純利益35億2600万円(同3.2倍)だった。

■三井倉HD <9302>  2,498円  +133 円 (+5.6%)  本日終値

三井倉庫ホールディングス<9302>は後場上げ幅拡大。同社は午後1時30分に、22年3月期連結業績予想について、売上高を2570億円から2750億円(前期比8.5%増)へ、営業利益を160億円から205億円(同16.1%増)へ、純利益を92億円から117億円(同1.3%増)へ上方修正すると発表しており、好感された。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は116億3600万円(前年同期比44.2%増)だった。上期実績が会社計画を上回ったことに加え、北米におけるコンテナ滞留などの状況を勘案し、コンテナ不足による海上輸送から航空輸送へのシフトの収束時期を年内(21年12月)から年度内(22年3月)に見直したこと、 輸出入の回復に伴うフォワーディング業務、港湾運送業務の取り扱い増加を下期の業績予想に織り込んだことなどから、通期予想を上方修正したとしている。

■東レ <3402>  762.5円  +35 円 (+4.8%)  本日終値

東レ<3402>は4日続伸。2日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が600億円から702億円(前年同期比13倍)へ、純利益が450億円から609億円(同14倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。売上高は1兆650億円から1兆630億円(同24.2%増)へ下振れたものの、機能化成品事業などが堅調推移した。また、持ち分法による投資利益の増加や法人所得税費用の減少なども寄与した。

■富士フイルム <4901>  9,503円  +434 円 (+4.8%)  本日終値

富士フイルムホールディングス<4901>が4日続伸。同社は午前9時5分に、22年3月期連結業績予想について、売上高を2兆5000億円から2兆5100億円(前期比14.5%増)へ、営業利益を2000億円から2200億円(同33.0%増)へ、純利益を1600億円から1750億円(同3.4%減)へ、年間配当予想を100円から110円(前期は100円)へ上方修正すると発表しており、これが好感された。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は1078億6200万円(前年同期比91.0%増)だった。上期はメディカルシステム事業、バイオCDMO事業などのヘルスケア領域を中心に売り上げが伸びたとしている。

■アダストリア <2685>  2,198円  +97 円 (+4.6%)  本日終値

アダストリア<2685>が大幅反発。同社は2日取引終了後に、10月の既存店売上高が前年同月比0.1%増で3カ月ぶりに前年同月を上回ったと発表しており、材料視された。全店では同2.9%増となり、こちらも3カ月ぶりに前年同月を上回った。中旬まで気温が高く推移し、秋冬物の売り上げが鈍い状態が続いたものの、下旬の気温低下に伴って秋冬物が伸び、また外出需要が回復した。ブランド別ではグローバルワーク、ハレ、ページボーイ、ラコレなどが好調。アイテム別では人気商品のパンツの秋冬バージョンや、ニット、パーカーが売り上げの中心となり、雑貨ではロングブーツやブランケット、クリスマスツリーなどが人気としている。

■日油 <4403>  5,900円  +250 円 (+4.4%)  本日終値

日油<4403>が後場急伸。同社は午後2時に、22年3月期連結業績予想について、売上高を1750億円から1870億円(前期比8.3%増)へ、営業利益を265億円から335億円(同25.9%増)へ、純利益を194億円から231億円(同0.9%減)へ、年間配当を83円から86円(前期は80円)へ上方修正すると発表しており、好感された。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は185億1400万円(前年同期比89.4%増)だった。上期業績は自動車関連分野の需要回復や医薬用製剤原料の需要増などにより、期初の会社計画を上回って推移した。第3四半期以降は機能化学品事業製品、及びライフサイエンス事業製品の堅調な需要を見込んでいるとしている。

■横河電機 <6841>  2,360円  +99 円 (+4.4%)  本日終値

横河電機<6841>が大幅反発。同社は2日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を3700億円から3750億円(前期比0.2%増)へ、営業利益を250億円から260億円(同17.7%減)へ上方修正すると発表しており、好感された。純利益160億円(同16.8%減)の見通しは据え置いた。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は141億6700万円(前年同期比7.7%減)だった。上期は受注高が好調に推移している一方で、粗利率の悪化、助成金減少による反動、販管費の増加などにより、営業利益は前年同期比で11億円減少した。なお、同社の売上高と営業利益は日本の制御事業を中心に、第2四半期及び第4四半期に集中する傾向があるとしている。

■ミネベアミツミ <6479>  3,030円  +127 円 (+4.4%)  本日終値

ミネベアミツミ<6479>が大幅反発。3日付の日本経済新聞朝刊で「ミネベアミツミの2022年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比8割増の900億円強になる見通しであることがわかった」と報じられており、これが材料視されたようだ。記事によると、採算性の高いスマートフォンの電池向けに半導体が伸びるほか、世界的なデジタル需要の拡大を背景にデータセンターに使う軸受け(ベアリング)なども好調に推移するという。なお、同社はあす5日に上期(4~9月)決算を発表する予定となっている。

■東陽テクニカ <8151>  1,171円  +48 円 (+4.3%)  本日終値

東陽テクニカ<8151>が3日続伸。同社は2日取引終了後、22年9月期連結業績について、売上高260億円(前期比10.6%増)、営業利益21億円(同21.7%増)、純利益16億円(同7.8%減)、年間配当50円(前期は43円)を見込んでいると発表しており、連続営業増益や増配の見通しが好感されたようだ。あわせて発表した21年9月期連結営業利益は17億2500万円(前の期比38.1%増)だった。物性/エネルギー分野においての自社開発製品の全固体電池開発用測定システムやEV向け急速充電評価装置が引き続き好調だったほか、情報通信/情報セキュリティ分野においての5G領域などが堅調だったとしている。また、24年9月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画も発表しており、24年9月期の連結売上高300億円(21年9月期は235億1100万円)、営業利益35億円(同17億2500万円)、ROE8.0%(同5.8%)を目標として掲げている。

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