本日注目すべき【好決算】銘柄 I・PEX、住友鉱、TOWA (8日大引け後 発表分)

注目
2021年11月9日 7時01分

8日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

I・PEX <6640>   ★今期経常を28%上方修正・12期ぶり最高益、配当も15円増額

◆21年12月期の連結経常利益を従来予想の57億円→73億円に28.1%上方修正。増益率が2.1倍→2.7倍に拡大し、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。電気・電子部品事業でパソコン向け同軸コネクターや基板コネクターなどの増勢が続くほか、自動車部品事業と設備事業の好調が継続することが要因。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の35円→50円(前期は25円)に大幅増額修正した。

また、発行済み株式数の1.06%にあたる20万株または4.2億円を上限に、ToSTNeT-3で自社株買いを実施すると発表。

ジューテック <3157>   ★今期経常を一転50%増益に上方修正・8期ぶり最高益、配当も6円増額

◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.9倍の17.3億円に急拡大し、従来予想の14.5億円を上回って着地。住宅着工の堅調な推移や木材製品の高騰を背景に売上高が増加したほか、利益率の改善に取り組んだことが寄与した。

併せて、通期の同利益を従来予想の19.5億円→30.5億円に56.4%上方修正。従来の4.2%減益予想から一転して49.8%増益を見込み、一気に8期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の22円→28円(前期は21円)に増額修正した。

データアプリ <3848> [JQ]  ★今期経常を一転81%増益に上方修正

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の2.1億円→3.9億円に83.7%上方修正。従来の1.4%減益予想から一転して81.2%増益見通しとなった。サブスクリプション型売上や契約継続率の改善によるメンテナンス売上の伸長に加え、受注・引き合い状況も堅調に推移していることが要因。経費の見直しを進めることも上振れに貢献する。

併せて、テクノスジャパン <3666> と業務提携すると発表。

住友鉱 <5713>   ★今期税引き前を93%上方修正・14期ぶり最高益、配当も51円増額

◆22年3月期の連結税引き前利益を従来予想の1380億円→2660億円に92.8%上方修正。増益率が11.9%増→2.2倍に拡大し、14期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。車載・通信分野の需要が堅調なうえ、為替の円安継続や非鉄金属価格が想定を上回る水準で推移することが追い風となる。また、チリ・シエラゴルダ銅鉱山の権益譲渡に絡む利益を計上することも上振れに大きく貢献する。

併せて、今期の年間配当を従来計画の133円→184円(前期は121円)に大幅増額修正した。

TOWA <6315>   ★今期経常を26%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の91億円→115億円に26.4%上方修正。増益率が2.4倍→3.0倍に拡大し、従来の5期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。活況な半導体製造装置市場を背景に、モールディング装置やシンギュレーション装置の需要が力強く、売上高が計画を上回ることが寄与。工場稼働率の改善に伴うコスト削減効果も利益を押し上げる。

フクシマガリ <6420>   ★上期経常を29%上方修正・3期ぶり最高益更新へ

◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の48.1億円→62.1億円に29.1%上方修正。増益率が41.0%増→82.0%増に拡大し、3期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。冷凍冷蔵ショーケースや医療・理化学製品の販売が引き続き好調だったことに加え、収益認識基準の適用による売り上げや利益の増加も上振れの要因となった。

ブラザー <6448>   ★今期税引き前を16%上方修正・3期ぶり最高益更新へ

◆22年3月期の連結税引き前利益を従来予想の675億円→780億円に15.6%上方修正。増益率が57.2%増→81.6%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。為替の想定を上回る円安推移によるプラス影響に加え、上期におけるプリンティング・アンド・ソリューションズ事業の利益上振れを反映した。プリンター部門は在宅勤務向けの強い需要が続いた。

芝浦電子 <6957> [JQ]  ★今期経常を23%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も30円増額

◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.4倍の28.1億円に急拡大し、従来予想の20.4億円を上回って着地。自動車分野と空調・家電分野の温度センサーの販売が拡大したことに加え、経費削減の進展も上振れに貢献した。

併せて、通期の同利益を従来予想の40.5億円→50億円に23.5%上方修正。増益率が28.1%増→58.1%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の100円→130円(前期は75円)に大幅増額修正した。

共栄セキュリ <7058> [JQ]  ★今期経常を95%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の4.9億円→9.7億円に95.2%上方修正。増益率が18.9%増→2.3倍に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。東京オリンピック・パラリンピック競技大会警備の受注が想定を大きく上回ったことが寄与。経費削減の進展も利益を押し上げる。

小野建 <7414>   ★今期経常を19%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額

◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.3倍の69.9億円に急拡大し、従来予想の56億円を上回って着地。原材料価格の高騰を背景にメーカー主導で鋼材市況が上昇するなか、在庫出荷分を中心に利益率が大きく向上した。

併せて、通期の同利益を従来予想の95.5億円→113億円に18.8%上方修正。増益率が42.3%増→69.0%増に拡大し、従来の17期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の92円→102円(前期は65円)に増額修正した。

レオパレス <8848>   ★今期最終を赤字縮小に上方修正

◆22年3月期の連結最終損益を従来予想の56億円の赤字→15億円の赤字(前期は236億円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。一括発注や工法変更により工事単価が低減したことに伴い、上期に補修工事関連損失引当金戻入額33.2億円を計上することが上振れの主因。

インプレス <9479>   ★今期最終を一転26%増益に上方修正・22期ぶり最高益更新へ

◆22年3月期上期(4-9月)の連結最終利益を従来予想の3億円→6億円に2.0倍上方修正。電子書店の大型キャンペーンによる電子出版の販売増加や音楽アーティスト関連の大型ムック本の販売に加え、IT分野のデジタル広告やイベント・セミナーなどが好調だったことが寄与。イカロス出版の子会社化に伴い、負ののれんが発生したことも最終利益を押し上げた。

併せて、通期の同利益も従来予想の6億円→8.5億円に41.7%上方修正。従来の11.2%減益予想から一転して25.7%増益を見込み、一気に22期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

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