日本光電が大幅3日続落、22年3月期業績予想を上方修正も材料出尽くし感
日本光電<6849>が大幅安で3日続落している。8日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1905億円から2010億円(前期比0.6%増)へ、営業利益を180億円から255億円(同5.9%減)へ、純利益を120億円から175億円(同4.1%減)へ上方修正したが、材料出尽くし感が強いようだ。
上期に国内で新型コロナウイルスの感染再拡大により生体情報モニター、人工呼吸器の需要が想定を上回ったほか、前年同期に低調だった一部製品の需要回復やITシステム商談の再開により、医療機器、消耗品・サービスともに好調に推移したことが要因。また海外では前年同期に低調だった一部製品の需要が回復したほか、米国で生体情報モニターの納品が前倒しで進んだことや、中南米、インド、東南アジアで感染再拡大により生体情報モニターの需要が想定を上回ったことなども寄与する。
なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1023億4300万円(前年同期比17.3%増)、営業利益174億1400万円(同98.8%増)、純利益122億9400万円(同2.1倍)だった。