アンジェス---3Qは2ケタ増収、新型コロナウイルスDNA ワクチンについては高用量製剤での臨床開発を継続

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2021年11月10日 9時26分

アンジェス<4563>は5日、2021年12月期第3四半期(21年1月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比56.9%増の0.44億円、営業損失が121.63億円(前年同期は28.57億円の損失)、経常損失が118.23億円(同31.50億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が119.52億円(同31.74億円の損失)となった。

当第3四半期連結累計期間において、新型コロナウイルス感染症に対する予防用ワクチンと治療薬の二軸で国内外において開発を進めている。HGF遺伝子治療用製品「コラテジェン(R)」は適用拡大及び米国での承認を目指して、国内外で臨床試験を進めている。また、新規ゲノム編集技術を有するEmendoBio Inc.を完全子会社化し、戦略的提携先との共同開発を進めて開発パイプラインの拡充を図り、遺伝子医薬のグローバルリーダーを目指した事業を推進した。

同社グループでは、HGF遺伝子治療用製品「コラテジェン(R)」の販売収入について、製品売上高に計上している。4月に開設した衛生検査所において希少遺伝性疾患検査のオプショナルスクリーニング検査を実施しており、手数料収入に計上している。当第3四半期連結累計期間の製品売上高は前年同期比8.6%増の0.30億円、手数料収入は同0.13億円増の0.13億円を計上した。一方、事業費用は、同323.0%増の122.07億円、売上原価は同144.5%増の0.39億円、研究開発費は同351.4%増の84.90億円となった。

新型コロナウイルスDNA ワクチンについて、2020 年より実施していた一連の臨床試験の結果については、それぞれの臨床試験において安全性を確認したが、有効性として細胞性免疫の上昇をある程度確認できたものの、主要指標である液性免疫において期待する効果を得ることはできず、今後より有効性を高めるための取り組みとして、既に2021 年8月に開始している高用量製剤での臨床試験に注力していくとしている。

2021年12月期通期の連結業績予想については、現時点で合理的な業績予想の算定ができないことから、記載していない。

《YM》

提供:フィスコ

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