本日注目すべき【好決算】銘柄 近鉄エクス、サンアスタ、エアーテック (10日大引け後 発表分)
10日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
近鉄エクス <9375> ★今期経常を一転48%増益・最高益に上方修正、配当も50円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の307億円→510億円に66.1%上方修正。従来の11.1%減益予想から一転して47.7%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。世界経済の回復に伴う旺盛な輸送需要に加え、前期から続く航空・海上貨物輸送スペースの供給不足を背景とした運賃原価と販売価格の上昇が寄与し、売上高が計画を39.7%も上回ることが利益を押し上げる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の50円→100円(前期は50円)に大幅増額修正した。
ワールドHD <2429> ★今期経常を一転11%増益・最高益に上方修正、配当も6円増額
◆21年12月期の連結経常利益を従来予想の63.8億円→75.4億円に18.1%上方修正。従来の5.9%減益予想から一転して11.2%増益を見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主力の人材・教育ビジネスで5Gをはじめとした半導体関連などが好調に推移していることが要因。不動産ビジネスでの緻密なマーケティングによるタイムリーな物件の引き渡しも利益上振れに貢献する。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の78.7円→84.8円(前期は101.7円)に増額修正した。
ミライベート <3528> [東証2] ★今期経常を2.4倍上方修正、2期ぶり3円で復配へ
◆22年3月期の連結経常損益を従来予想の9600万円の黒字→2億3100万円の黒字(前期は5億8600万円の赤字)に2.4倍上方修正した。好採算物件に仕入れを厳選したことで販売物件数は計画を下回るものの、既存の完成在庫の利益率改善や販管費の減少などで採算は大きく向上する。
業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当を3円実施し、2期ぶりに復配する方針とした。
サンアスタ <4053> [東証M] ★今期経常を17%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆21年12月期の連結経常利益を従来予想の11.5億円→13.4億円に16.7%上方修正。増益率が24.5%増→45.4%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。主力のクリエイティブ&エンジニアリング部門が顧客単価の好調な推移を背景に収益が拡大するほか、企業の採用ニーズの回復を受けてタレントプラットフォーム部門も伸びる。
Speee <4499> [JQ] ★前期経常を18%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆21年9月期の連結経常利益を従来予想の10.1億円→11.9億円に17.6%上方修正。増益率が50.3%増→76.7%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。マーケティングDX事業で新規受注が好調に推移するなか、社内業務のDX推進によるコスト削減が利益を押し上げた。
天竜製鋸 <5945> [JQ] ★今期経常を一転57%増益に上方修正・29期ぶり最高益、40円増配へ
◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の15.6億円に急拡大し、従来予想の8.6億円を上回って着地。海外経済の回復を背景に金属用チップソーの販売が増加したほか、住宅資材用チップソーが好調だったことが寄与。受注増加による工場操業度の大幅な改善に加え、継続的な経費削減や生産効率の向上も上振れに貢献した。
併せて、通期の同利益を従来予想の17億円→27.5億円に61.8%上方修正。従来の3.0%減益予想から一転して57.0%増益を見込み、一気に29期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は120円(前期は80円)実施する方針とした。
エアーテック <6291> ★今期経常を22%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も14円増額
◆21年12月期の経常利益(非連結)を従来予想の17.6億円→21.4億円に21.6%上方修正。増益率が12.7%増→37.0%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。1-9月期において、新型コロナウイルス感染症対策機器の受注が好調だったほか、半導体・電子部品関連向けクリーン装置やバイオロジカル分野が堅調に推移したことを反映した。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の36円→50円(前期は33円)に大幅増額修正した。
エブレン <6599> [JQ] ★今期経常を29%上方修正・3期ぶり最高益更新へ
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の3.6億円→4.6億円に29.2%上方修正。増益率が20.0%増→55.0%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。旺盛な需要を背景に半導体製造装置向け制御部の販売が好調なうえ、電子応用分野や交通関連分野が想定より伸びることが寄与。
大運 <9363> [東証2] ★今期経常を一転2.1倍増益に上方修正・5期ぶり最高益、配当も1円増額
◆22年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の1億5000万円→4億円に2.7倍上方修正。従来の20.6%減益予想から一転して2.1倍増益を見込み、一気に5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。海上運賃の上昇や一部収受料金の見直しに加え、中国関連の輸入貨物が引き続き好調に推移していることが要因。作業体制の見直しや事務処理の効率化による経費削減も上振れに貢献する。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の6円→7円(前期は6円)に増額修正した。
株探ニュース