東芝が事業分割を正式に発表
東芝<6502>がこの日の取引終了後、2つの中核事業を新規上場会社としてスピンオフ(分割)し、グループを3つの独立した会社に再編すると正式発表した。グループからエネルギー・インフラ事業とデバイス・ストレージ事業を新規上場会社として分割するとともに、メモリー大手キオクシアホールディングスと東芝テック<6588>の株式を保有する3社に分ける。今後、22年1~3月に開催を予定する臨時株主総会で株主に諮り、当局の審査などを経て23年度下期の上場を目指すとしている。
今回発表の事業分割は、シンプルな構造による価値の顕在化や専門的かつ俊敏な経営の実現、株主への選択肢の増加を図るのが狙いで、専門性のある経営体制でそれぞれの市場機会をとらえ、競争優位性を確保するという。これにより、グループとして23年度に売上高3兆5000億円、営業利益2000億円を目指すとしている。
なお、キオクシア株については可能な限り速やかに現金化し、手取り金純額は全額株主還元に充当する方針。また、今後の株主還元方針については、22年度と23年度も適正資本を超える部分は自社株買いを含めた株主還元を実施するとしており、2年間の還元額は1000億円程度を想定しているという。
最終更新日:2021年11月12日 18時14分