株価指数先物【引け後コメント】 2万9500円~2万9600円を突破し、3万円に向けたトレンド形成に期待

市況
2021年11月12日 18時09分

大阪12月限

日経225先物 29600 +300 (+1.02%)

TOPIX先物 2038.5 +22.0 (+1.09%)

日経225先物(12月限)は前日比300円高の2万9600円で取引を終了。寄り付きは2万9440円とシカゴ日経平均先物清算値(2万9415円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まり、一時2万9660円まで上昇幅を広げる場面があった。買い一巡後はこう着感の強い値動きとなったものの、2万9550円~2万9630円と高値圏での保ち合いを継続。買い一巡後のこう着相場は想定していたものの、2万9500円を上回っての推移が続くなど、こう着ながらも予想以上に強い動きだった。

日経平均株価は寄り付きを安値に上げ幅を広げ、SQ値(2万9388円47銭)を上回って推移していたことから、センチメントの改善につながっている。また、中国恒大集団のデフォルト不安が和らぎ、中国、香港市場が小幅ながらプラス圏で推移していたことも、ショートを仕掛けづらくさせたようだ。

NT倍率は先物中心限月で14.52倍だった。朝方に14.59倍に上昇した後に14.46倍に低下する場面もみられたが、結局はこれまでの保ち合いを継続していた。チャート上では13週移動平均線は14.44倍、26週線が14.54倍に位置しており、このレンジ内での推移である。13週線が緩やかに切り上がりをみせてきていることから、目先的にはNT倍率は上方向にトレンドが出やすいと見ておきたい。

また、オプションSQ通過で需給が軽くなったほか、価格帯別では商いの積み上がっていた2万9500円~2万9600円を突破してきたことで、ショートカバーに対する思惑もより意識されてくるだろう。2万9500円固めから、3万円に向けたトレンド形成が期待されそうである。

手口面では、日経225先物はシティが790枚、クレディスイスが490枚、BofAが330枚程度の売り越しに対して、みずほが550枚、ABNアムロが340枚、SMBC日興が330枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが3450枚、ABNアムロが960枚、BNPパリバが450枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが2360枚、BofAが880枚、バークレイズが810枚程度の買い越しだった。

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