ズーム・ビデオが決算受け下落 力強い需要示すも会員の伸び鈍化

市況
2021年11月24日 0時08分

ビデオ会議システムのズーム・ビデオ<ZM>が前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期見通しを上方修正している。オフィスや学校などの経済活動は再開したものの、依然として力強い需要が示された。

しかし、株価は冴えない反応。従業員数10人以上の法人会員が2四半期連続で予想を下回ったことが嫌気されている模様。経済活動再開が進む中で、第3四半期は18%増に留まり、事業の伸びを巡る懸念が高まった。第2四半期は36%増。それ以前は87%の伸びを示していた。

市場は、多くの対面活動が再開される中、パンデミックでユビキタスツールとなった同社のオンライン会議プラットフォームが、マイクロソフト<MSFT>やアルファベット<GOOG>のグーグルなどの企業との競争激化の中で、広く使用されているかどうかを注意深く見守っている。今年の同社株はほぼ30%下落したが、この下げで同社が計画していたコールセンター用ソフトウェアベンダーのファイブ9<FIVN>との147億ドルの買収合意が9月に破談となり、成長への別の道が途絶えていた。

(8-10月・第3四半期)

・1株利益(調整後):1.11ドル(予想:1.09ドル)

・売上高:10.5億ドル(予想:10.2億ドル)

・FCF:3.75億ドル(予想:3.60億ドル)

・従業員10人以上の法人会員:51.21万件(予想:51.62万件)

・過去12カ月の売上高が10万ドル以上:2507件(予想:2479件)

(11-1月・第4四半期見通し)

・1株利益(調整後):1.06~1.07ドル(予想:1.06ドル)

・売上高:10.51~10.53億ドル(予想:10.2億ドル)

(通期見通し)

・1株利益(調整後):4.84~4.85ドル(従来:4.75~4.79ドル)(予想:4.83ドル)

・売上高:40.79~40.81億ドル(従来:40.1~40.2億ドル)(予想:40.2億ドル)

(NY時間09:53)

ズーム・ビデオ<ZM> 208.32(-33.97 -14.02%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.