24日の株式相場見通し=強弱観対立も売り優勢か、米ハイテク株安が重荷
24日の東京株式市場は、強弱観が対立するなか売り買い交錯の展開となりそうだ。外国為替市場で1ドル=115円台まで円安に振れていることはポジティブ材料ながら、3万円近辺では上値が重く、やや売り優勢の地合いになる可能性がある。前日の米国株市場ではNYダウが続伸した。パウエルFRB議長が再任される見通しとなったことで米長期金利が上昇基調を強め、これが金融株などに買いを呼び込む材料となり全体相場を押し上げた。一方、金利上昇が嫌気される形でハイテク株比率の高いナスダック総合指数は続落しており、東京市場でもハイテク系グロース株には向かい風となる可能性がある。バイデン米大統領の石油備蓄放出の発表を受け原油市況が乱高下しており、結局WTI原油先物価格は大幅続伸して引けた。米国株市場ではエネルギー関連株が買われており、この流れも波及しそうだ。
23日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比194ドル55セント高の3万5813ドル80セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同79.619ポイント安の1万5775.138だった。
日程面では、きょうはニュージーランド中銀が政策金利を発表、11月の独Ifo企業景況感指数、10月の米耐久財受注額、7~9月の米実質GDP改定値、11月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・確報値)、10月の米個人所得・個人消費支出、FOMC議事要旨(11月2~3日開催分)など。