ディアが上昇 ストライキの課題に直面も明るい見通しを示す=米国株個別
農業機械のディア<DE>が商いを伴って上昇。8-10月期決算(第4四半期)を発表しており、売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想を上回った。主力の工作機械や建設・林業は予想を下回ったものの、小型機械は好調だった。通期純利益の見通しも公表しており、予想を上回る見通しを示している。
メイCEOは声明で、「今回の見通しは、強力なエンドマーケットの需要とサプライチェーン問題を管理し、組合との契約交渉を行いながら、顧客にサービスを提供し続ける能力を反映している」と述べた。
同社は労働ストライキの課題に直面しているが、明るい見通しを示したことに市場では安心感が広がっている模様。米国でのストライキで第1四半期に幅広い事業に遅れが出ることを警告しているが、値上げが第2四半期までにコスト増を相殺し始めると見込んでいるとも語っている。
(8-10月・第4四半期)
・1株利益:4.12ドル(予想:3.88ドル)
・売上高:102.8億ドル(予想:104.8億ドル)
耕作機械:46.6(予想:47.2億ドル)
小型機械・芝刈り機:28.1(予想:27.1億ドル)
建設・林業:28.1億ドル(予想:30.4億ドル)
(通期見通し)
・耕作機械:20~25%増
・小型機械・芝刈り機:15~20%増
・建設・林業:10~15%増
・純利益:65~70億ドル(予想:66.6億ドル)
(NY時間15:06)
ディア<DE> 367.34(+18.06 +5.17%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美